徒然日記
6月16日 その1422『逢坂誠二の徒然日記』
都内は今朝も空一面に雲が広がっています。
当然、月食の観望は無理な状態です。
終日、雲が多く、予想最高は22度程度とのことです。
1)歴史に学ぶリーダー論
一昨日、ある歴史学者から、
歴史と危機から学ぶリーダシップについて
話を伺う機会がありました。
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リーダーに関し幾つかの重要な点が指摘されました。
・冷静さと激情
・判断力と大局感
・闘魂と勇猛心
・責任感と出処進退
以上の指摘、いずれも頷けるものです。
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特に、私自身いつも、
大局感、全体像に拘っています。
リーダーは、
目前の悲惨な状況に涙する心を持つ必要がありますが、
そこにだけに目を奪われ、
大局、全局を忘れてはならないのです。
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政治分野でのリーダーは、
「政策的総合力と全体的判断力」が必要
との指摘がありました。
まったく同感です。
全体を俯瞰する力が、
政治のリーダーには不可欠だと
私は強く感じています。
その上で、静と動、穏と激など、
対立する側面を持つことが求められます。
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「軍事や戦史を教養として学ぶ気風が
いまの日本の知識人にはない。
いきおい現代のリーダーシップの問題を考える枠組みが狭くなる。」
一昨日は、こんな指摘もされました。
これは私に欠けている点です。
もっと幅広に、ものを捉えなければなりません。
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またこの歴史学者との勉強会とは別に、
こんな話も聞きました。
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金を残す政治家はダメ。
名を残す政治家はまあまあ。
人を残す政治家が良い。
これもなるほどと思うことです。
2)ルース駐日大使
昨日、米国のルース駐日大使の話を伺う機会がありました。
話の柱は4点でした。
・日米の戦略的同盟関係の進化
・日本のグローバルな役割の重要性
・強い経済力の維持やTPPへの参加
・人材などの交流
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TPPに関し、アメリカ国内の議論状況を、
質問させて頂きましたが、
あまり明確な答えはありませんでした。
日本のTPP参加を期待する旨の発言があり、
日本に対する姿勢は鮮明です。
3)税と社会保障
昨夕、党の税や社会保障に関する合同会合に、
政府の一員として参加しました。
私から、地方税の立場で、
現在の政府税制調査会や
国と地方の協議の場の議論の様子を伝えさせて頂きました。
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今回の議論では、
社会保障の大きな担い手である自治体からの意見聴取が殆どないため、
国と自治体の信頼関係が毀損されている。
自治体にとって消費税は、
偏在性の比較的少ない貴重な一般財源です。
しかし現行5%消費税、
さらに新たに増加が見込まれる分も含む消費税すべてが、
社会保障財源に限定して使用されかの議論が、
自治体を抜きに進められ大いに不満。
国の制度として確立された社会保障サービスだけではなく、
自治体の単独事業も含む、
国と地方の一体的なサービスが、
国民にとっての社会保障であり、
地方の単独事業も中心に据えた議論が不可避。
社会保障サービス提供の大きな担い手である
自治体の現場には、様々な知見がある。
この知見を踏まえると、
今以上に簡素かつ質の高い柔軟なサービス体制が可能。
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私からは、以上のような4つの論点を紹介させて頂きました。
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参加された党メンバーからは、
消費税増に、そもそも疑問との意見や、
社会保障サービスの質の充実方向が不透明
などの意見や質問が活発に出されました。
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昨夕の合同会議の雰囲気を見ていると、
党内の税と社会保障に関する議論も、
まだまだ不十分と感じました。
税と社会保障は、
極めて大事な課題です。
多くの理解を得るためにも、
丁寧が議論が必要です。
こんな手法を見て、
これは議論を遅くすると感ずる方も多いようですが、
最終的には、急がば回れ、
私はそう考えています。
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今日午前は、衆院総務委員会で、
地方税法改正案に対する質疑が予定されています。
その答弁打ち合わせのため、
今日は、さらにいつもより早く、
外での活動を開始します。
さあ今日もしっかりと前進します。
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2011・6・16 Seiji
Ohsaka
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