徒然日記
6月20日 その2127『逢坂誠二の徒然日記』
函館の夜明け、雲の多い状態だ。
日中は多少、雲が薄くなるようだが、
ニワカ雨の可能性もあるという。
朝の気温は、16度程度。
日中は22度との予報だ。
1)景気
言葉や考え方で、
つまづくといつも国語辞典を開く。
「景気」とは一体何か、最近は、今更ながらだが、
そのことを良く考えなければならないと思っている。
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「政治に何を期待するか?」
こんな質問が、
テレビの街頭インタビューや、
政策に対する世論調査で良く行われる。
この質問に、
「景気を良くして欲しい」
と答える人が多い。
なぜ多くの人が景気と答えるのだろうか。
景気が良くなれば、
自分の生活も良くなると、
多くの人が感じているからだろう。
でもそれは本当なのだろうか。
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手元の辞書の「景気」の項目には、
次の4つの記述がある。
・
〔経済〕〔売買・取引などに現れた〕
好況・不況などの経済活動の状況
・
特に経済活動が活発で金回りがよいこと
・
ものごとの活動状態や威勢(がよいこと)
・
けはい。ようす。気分。趣致
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多くの人は、
景気が良いことによって、
社会の活動状態や威勢が良くなることを期待し、
自分の金回りが良くなることを望んでいるのだろう。
景気が良くなって金回りが良くなるが、
そのことによって、
設けることのできる人や地域と、
そうではない人や地域ができることもあること、
多くの人は想像はしていないだろう。
日本の景気が良くなることは、
日本全体が幸せになると、
多くの人が思い込んでいる。
確かにかつては、そうだったのかもしれない。
しかし、今は必ずしもそうではない、
厳しい現実がある。
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2002年の名目GDP:499兆円
2007年の名目GDP:513兆円
この5年間でGDPは増加している。
一方、同じ期間のサラリーマンの年収は、
448万円から437万円に低下している。
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日本全体の経済活性化度合いを示す数値には、
GDPやGNIなどがあるが、
いずれもこの間は増えている。
国民の個々人の収入や所得を示す数値も、
さまざまなデータがあるが、
いずれもこの間は減っている。
統計数値は色々あるが、
全体のトレンドは、
国全体の収益は上がっているが、
個人の収益は減っている
という事実だ。
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すなわち、
日本の景気が良くなっているにも関わらず、
国民個々人の金回りは悪くなっているのだ。
駅頭でインタビューを受けたり、
電話世論調査で質問を受けたりした皆さんが望んでいるのは、
こんな景気の良さではないはず。
望んだはずの好況によって、
自分が苦しくなっている…、
多くの人がこの現実を知り、
それをどう解決するかが問題なのだ。
単に株が上がり、円が下がれば、
国民が幸せになれる状態にはなっていない…、
この事実を冷静に受け止めて、
もっと丁寧な政策議論をしなければならない。
今朝は、
函館駅前、五稜郭駅前、
本町交差点で街宣を行う。
夕刻には、
小川勝也参議院議員とともに
湯の川、美原、本町で、再び街宣を行う。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・6・20 Seiji Ohsaka
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