徒然日記
6月10日 その2117『逢坂誠二の徒然日記』
都内は、雲の多い朝を迎えた。
今日は雲が多く、スッキリしない空が続くようだ。
雨は降ってもパラつく程度とのことだが、
気温は高めで、ムシムシとした雰囲気となる。
朝の気温は既に20度、
日中は26度程度との見込みだ。
1)120周年
昨日、日本薬剤師会創立120周年記念式典が、
都内のホテルで開催され、
私も、来賓の一人として出席した。
式典には、常陸宮同妃両殿下もご臨席された。
児玉孝会長の式辞に続き、
常陸宮正仁親王からお言葉を頂き、
ついで来賓の挨拶が行われた。
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式典、及びその後の祝賀会では、
私も多くの方々と挨拶をさせて頂いた。
とくに昨今の社会保障費削減の方向や、
地方自治への中央集権的関与の強まりなどに対する、
懸念の声が多く寄せられた。
複数の方々から、
「逢坂さんに早く国会に戻って貰わないと困る」との
言葉も頂き、有り難く思った次第だ。
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来賓の挨拶で気になったことがあった。
安倍総理の挨拶では、
過日発表した成長戦略第3弾の「目玉」のはずの、
一般用医薬品のインターネット販売解禁には
全く触れることがなかったこと。
伊吹衆院議長は、
長所は短所に通ずるとの言葉を引用しつつ
インターネット販売解禁は利便性が上がるが、
安全性の確保が必要との認識を示したが、
それは田村厚生労働大臣が決めることと、
具体策に言及せずかわした。
田村厚生労働大臣は、
「ネット販売を認めるには消費者の安全確保が最重要。
しっかりしたルールづくりを進める」と、
安全性の確保を強調したが、
具体策への言及はなかった。
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これらの挨拶を聞くと医薬品として、
国民の健康や命を守る観点よりも、
利益、儲け優先で、
今回の解禁議論が進められている雰囲気が
より鮮明になったのだと思う。
本来は、安全性の確保が先にあっての解禁議論だろう。
ところが今回は原則解禁を決めてから、
安全性をどう確保するかの議論になっている。
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また田村厚生労働大臣が、
「消費者」と発言したことには相当な違和感があった。
消費者とは、手元の国語辞典によれば、
「生産された物を使ったり食べたりする側の人」のことだが、
医薬品に関しては消費者とは、通常は言わないだろう。
医薬品の利用者には、
患者さんの概念が強く含まれ、
単なる消費者の概念とは違う。
厚生労働大臣までもが、
「消費者」と言ったのには、
相当な驚きだった。
医薬品を単なる経済取引の対象物として見ていないから、
消費者といった発言になるのだろうか。
医薬品を単なる経済取引の対象物としてしか捉えないのなら、
将来に大きな禍根を残すことになる。
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何度も繰り返し言及するが、
医薬品の販売を
経済の成長戦略の観点から議論するのは間違っている。
医薬品のあり方、販売のことは、
国民の健康や命を守る医療の観点から議論すべきなのだ。
今後の安全性確保の具体論の中で、
こうしたことがしっかりと盛り込まれるよう、
努力しなければならない。
今日は、都内でマスコミ関係者との
意見交換などが予定されている。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・6・10 Seiji Ohsaka
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こんにちは。
「医薬品の販売を経済の成長戦略の観点から議論するのは間違っている。医薬品のあり方、販売のことは、国民の健康や命を守る医療の観点から議論すべきなのだ。今後の安全性確保の具体論の中で、こうしたことがしっかりと盛り込まれるよう、努力しなければならない。」
との考えはその通りだと思います。しかし、今の対面販売制度が必ずしも適切に機能していない、といわれることもよく聞く話で、今回のネット解禁論議では、対面販売制度ができてからの薬剤師会の姿勢も問われているのではないでしょうか?