徒然日記
6月9日 その2116『逢坂誠二の徒然日記』
昨日は、留萌から旭川空港経由で、
都内入りした。
旭川空港離陸直後、
水を満々と湛えた水田の風景が眼下に広がる。
整然と区画された水田。
水田の間を蛇行した河川が流れる。
遥か見はるかす大雪の山々の頂きには、白く厚い雪が満載だ。
美しい、美しい、何度も叫びたくなる。
「美しい」なんて手垢のついた表現だろう。
だがしかし、私たちの国は、こんなにも美しいのだ。
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今朝は、いつものように4時30分に起床した。
都内は多少薄雲が広がるが、
青が多い夜明けを迎えた。
その色があまりに目に鮮やかで、
今朝は起床直後に、
日記を書かずに
しばらくボーっと本などを読んでいた。
今日の昼間は強い日差しが照りつけ、
夏を先取りしたような暑さになるという。
日中の予想最高気温は27度だ。
1)選挙、そして憲法
昨日午後、都内で開催された
選挙や、昨今の憲法の動きを語る会に出席した。
== 以下は、その開催案内だ ==
みんなで考え、話したい!
「憲法と改憲、そして映画の話も」
にわかに改憲論議が盛んになっています。
なぜ安倍政権は改憲にこんなに熱心なんでしょうか。
そもそも改憲の必要性はあるのでしょうか。
いろいろな疑問が浮かびます。
「憲法」というと、日常から遠いことのように聞こえますが、
じつは私たちの生活に直結しているのが憲法です。
改憲についてみんなで考え、話したい。
そんな想いから油田カフェでの最初のトークセッションに、
ずばり改憲問題を取り上げ、
改憲問題でいろいろと発言されている
想田和弘監督をお招きしてお話を伺います。
想田監督の「選挙」の上映も予定しております。
ぜひこの機会にお見逃しなく!
== 以上、引用終了 ==
安倍政権の改憲議論、
あるいは自民党の憲法改正草案は、
近代立憲主義の精神に大きく反するものであり、
論外だと、私は感じているが、
必ずしもそのことが、多くの皆さんに共有されていない。
私は、そのことに対して大いなる危機感を持っている。
昨日のような場を数多く持つことで、
少しでも多くの方々に、
今の憲法議論の課題を共有して頂き、
虚心坦懐に憲法議論ができる環境を整えたいと思う。
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昨日のトークセッションでは、
選挙のことについても数多くの課題提起があった。
私自身、これまで6度、選挙に出馬しているし、
自分以外の選挙にも数多く係わって来た。
その経験の中で選挙について、色々と思うことがあるが、
昨日のように、日ごろあまり選挙に縁のない方から、
選挙のありようについて話を伺うと、
改めて選挙の課題が浮き彫りになって来る。
選挙を客観視する貴重な機会を頂き、感謝している。
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子どもの頃から、選挙というものには、
ある種の特別な意識を持っていた。
それは決して良い意識ではなく、
何か胡散臭くて、きわもの的な感覚だ。
できれば係わりたくないし、避けたいとの意識だ。
この意識が決定的となったとのは、
1981年に発売された
スネークマンショーのファーストアルバムだった。
スネークマンショーは、
桑原茂一、小林克也、伊武雅刀の3人。
アルバムは、
音楽とギャグがほぼ交互に出てくる内容で、
当時は実に新鮮に感じたものだし、
今聞いても、その新鮮さは失せていない。
特に流行り始めたSONYのウォークマンで、
あれを聞きながら、
一人でニヤニヤしている学生が実に多かった。
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このアルバムに、
「正義と真実」というギャグが収められている。
桑原茂一の選挙遊説車からの選挙独特の呼びかけと、
チリ紙交換車のPRアナウンスとの絡みだ。
32年前の作品だが、
選挙遊説の滑稽さを見事に表現している。
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不謹慎だとお叱りを受けるかもしれないが、
私は、選挙遊説をする際には、
いつもこの「正義と真実」のことが頭から離れない。
・
訴えるべきこと、
意味のあることをキチンと話しているか
・
こちらからの一方通行ではなく、
有権者のことを考えて話しているか
・
マイクを握ることで自己陶酔に陥っていないか
・
支援をお願いする行動が慇懃過ぎて、逆に無礼、
あるいは不遜な態度になっていないのか
などなど、考えることは実に多いのだ。
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選挙活動には、悲しい現実が実に多い。
・
選挙費用がかかりすぎること
(私にはできないが、
費用を相当にかけると
当選確度が高まるのは避け難い事実だ。)
・
立候補者は非日常化は多少納得できるが、
有権者も選挙が近くなると、
ある種の非日常状態に陥ることの現実
・
ポスター、タスキ、白い手袋など、
迷いなく選挙では常識とされるものの
真の役割は何か
・
本来語るべき、議論されるべき政策が、
あまり議論できない現実
・
日ごろからもあまり政策議論ができない日本の政治風土に加え、
選挙期間になると「お願い」一辺倒の選挙活動
ほかにも、
まだまだ選挙にまつわる悲しい現実は多い。
だがこれら全てを排すると
日本の選挙は成り立たないが故に、
悲しい現実なのだ。
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選挙は必至にならねば、
勝利することはできない。
選挙に勝つことだけが目標になると
政治が陳腐化する。
だから、
高い目的意識、強い使命感、
易きに流れない精神など、
これらを絶対に忘れてはならないない。
だが選挙に勝たなければ、
これら高邁な政治の役割を果たすことはできない。
選挙活動には、課題が多いが、
これらのせめぎ合いの中で、
一歩、一歩、あるべき姿に
近づいて行くしかないのだと思っている。
今日は有島武郎の命日だ。
1923年に亡くなって、
没後90年の節目となる。
「相互扶助」、
有島の思いは今こそ、重要なものとなる。
今日は新月…、
何も起きなければよいが。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・6・9 Seiji Ohsaka
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