徒然日記
3月13日 その2030『逢坂誠二の徒然日記』
夜明け前の那覇、
空には雲が多そうだが、
気温は既に20度だ。
晴れのち雨の予報だ。
しかし予報最高気温は26度、
昨日よりもさらに高い。
1)洞穴
昨日は、ひめゆりの塔、平和の礎など、
沖縄本島南部の戦争関連箇所などを回った。
いずれの場所にも、
観光客や修学旅行生が多く訪れていた。
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以前、南風原町の
陸軍病院南風原病院壕軍を訪問した。
ここは、
沖縄陸軍病院が米軍の攻撃で焼失した後、
軍の指導のもとで作られた、
病院の代替施設とされた約30の横穴壕だ。
実際に訪問すると、病院とは名ばかりの、
手堀の粗末な洞穴だ。
その劣悪な環境の中で、
傷病兵士の手当などを行った。
洞穴の中だがら、
糞尿や処置後の様々な廃棄物の処理もままならない、
とんでもない環境の中での活動だった。
ここに、何も現実を知らされていない
「ひめゆり学徒」が、看護補助者として投入される。
しかし、米軍の沖縄上陸後は、
この壕群病院を撤去し、別の場所へと移動する。
この際に、重要患者などには、
自決用の青酸カリが配られたとの情報もある。
移動後の新たな洞穴病院は、摩文仁などだったというが、
実際には、病院機能は相当に低下していたようだ。
最終的に、沖縄戦火が激化した6月18日、
ひめゆり学徒に解散命令が下る。
結局、生徒たちは、丸腰で、
激戦下のまちなかに放り出されることになり、
数多くの生徒が死亡する結果となってしまう。
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・
敗戦が濃厚であるにもかかわらず、
本土防衛のため沖縄に米軍を引きとめるため、
民間人も含む徹底抗戦を判断したこと
・
ひめゆり学徒に限らず、
米兵に捕まったら殺されるという、
必ずしも正しくない情報の流布によって、
投降を遅らせたこと
沖縄戦では、
非戦闘員を含む数多くの方が命を落とされているが、
その背景に、軍や政府の判断がある。
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為政者や権力を握った幹部層の判断、情報の出し方、
それらは当然、極めて重要なことだ。
昨日は、沖縄本島南部を歩き、
そのことを改めて痛感している。
国家の嘘、国家の誤った情報によって、
多くの悲劇を生みだす…。
それを判断した幹部に、
その痛みが必ずしも伝わらないことなど、
重たい一日になった。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・3・13 Seiji Ohsaka
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議員生活では得られない日々を堪能していますね。いいことだと思います。
現場主義といいながらも現場を忘れてしまうので東京での生活だと思います。
この機会に、多くの現場と実態を直にふれ感じて、語り合うことで次へのステップとしてください。
沖縄の実態は、北海道では報道されませんし、北海道の実態も沖縄では報道されません。
懸け橋として、その上に立った政策立案を期待します。
偉そうにすいません・・・。