徒然日記
2月25日 その2014『逢坂誠二の徒然日記』
都内は、今年一番とも言える冷え込みだ。
朝の気温は、マイナス1〜2度まで下がっているし、
風も身を刺すように冷たい。
しかし反面、
空は雲ひとつない青空が広がっている。
完全な冬の太平洋側の気候となっている。
1)党大会
昨日、東京都内で民主党大会が開かれた。
大会に先立って、
今回の落選議員などと
海江田代表との意見交換会も行われた。
党の再生に向け、様々な意見が出されたが、
少し焦点がボケている印象を受けた。
広く意見を聴くことは悪いことではない。
しかし何でも喋ることは、
言いっ放しで終わることが少なくない。
2時間に渡る意見交換を踏まえて、
何が確認されて、
今後具体的に何をするのかを明確にしなければ、
単なるガス抜きに終わってしまう。
この点、執行部の皆さんに、
しっかりと確認しなければならない。
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党大会本番では、新しい綱領などが承認された。
確かに新しい綱領は必要なものだが、
ちょっと取り組みに拙速感を覚える。
党の再生のためには、もっと腰を落ち着けた、
3年先、5年先を見据えた議論が必要だ。
今回の綱領を出発点にして、
この綱領を進化させる取り組みが必要だ。
また昨年の衆院選挙の総括は必要なことだが、
それに拘り過ぎていても今後に繋がるとは思い難い。
次の参院選挙などへ向けて、
具体的で実践的な取り組みが必要だ。
それを忘れ、
行儀の良い議論だけを積み重ねても意味が薄い。
2)TPP・原子力
安倍総理のアメリカ訪問を
評価する声が多いようだが、
本当に評価すべきことなのだろうか。
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原子力について、
野田政権が打ち出した「
2030年代に原発稼働ゼロを目指す政府方針」を
見直すと、安倍総理はオバマ大統領に伝えている。
「(前政権の)方針はゼロベースで見直し、
責任あるエネルギー政策を構築したい」
と発言したようだ。
さらに、
原子力技術に関し、
アメリカと連携することでも一致したという。
すなわち原子力政策の維持推進を、
アメリカで表明した格好だが、
本来これは、
まず日本でこそ行われるべきものだ。
日本で、こうしたことを言わずして、
アメリカでこのことを明示するのは完全におかしい。
日本の原子力政策における、
アメリカの影響力の大きさは理解する。
しかし、日本国民を飛び越えて、
アメリカ大統領に明確に表明するのは本末転倒だ。
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TPP交渉参加をめぐって、
日米両首脳は
「交渉に参加する場合は、
全ての物品が交渉の対象となる」とする一方、
「参加に際し、
一方的に全ての関税を撤廃することを
あらかじめ約束することを求められるものではない」
との共同声明も発表している。
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この共同声明によって、
安倍総理は、
TPP交渉参加入りを決めるようだ。
私には茶番にしか映らない。
そんなことは分かり切っていることだ。
一方的に全ての関税を撤廃するなら、
交渉などは不要だ。
TPPの恐ろしさは、
全ての品目を対象とする交渉と、
狭義の貿易だけに留まらないことなのだ。
各国間の人や物、カネ、知的財産などの動きは、
どんどんシームレスになっているが、
それを一気に行うのか、徐々にそうなるのかで、
それぞれの国々の社会に与える影響は大幅に違ってくる。
このあたりのことを何も考えず、
カネだけに目がくらんだ皆さんは、
TPPを単なる貿易交渉だと狭く解釈したがっている。
TPP交渉を急ぎ過ぎることは、
日本社会と民主主義の崩壊、
日本の主権の侵害に繋がりかねない暴挙なのだ。
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自民党の皆さんは、
いろいろな場面で国家主権を強く主張し、
自主憲法の制定などを声高に叫ぶ。
しかし現実のアメリカへの対応を見ていると、
それとは逆の主権の売り渡しのように感ずる。
こうしたことをもっと予算委員会などで、
議論してもらいたいと思う。
3)訂正
一昨日の日記で、
ストラスブールのことをドイツと書いた。
これはフランスの間違い。
お詫びして訂正する。
4)散歩
今月の散歩量が不足している。
昨日までで、
日平均7,400歩ほどにしかなっていない。
あと4日間で、
日平均1万歩に引き上げるのは無理があるが、
少しでも多くの汗をかけるよう、
時間を確保したい。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・2・25 Seiji Ohsaka
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