徒然日記
2月24日 その1120『逢坂誠二の徒然日記』
昨日の都内は、完全に春の様相でした。
とくに午後から夕方にかけての光と空気の塩梅は、
春そのもので、ウキウキとする気分になりました。
今日も都内の予想最高音は15度で、
昨日と似た雰囲気になるかもしれません。
一方函館の朝の気温はマイナス4度。
でも日中は6度と、徐々にプラス傾向が強まってきます。
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昨日の衆院本会議では、
子ども手当法案が上程され質疑が行われています。
しかし、野党自民党が連日の欠席となっています。
今日の衆院の各委員会も
自民党は欠席らしいとの情報が流れています。
マスコミでは、
戦略なき欠席などと報じられています。
どこかで早く復帰して欲しいものです。
1)学校図書と交付税
文部科学省は交付税を理解していません。
というより、あえて曲解し、
自己弁護している感じにも受け取れます。
== 以下、2月20日付日経から引用 ==
国の交付金 2割は多目的利用
2009年度に国が必要と認めて算定した公立小中学校の図書購入費のうち2割以上
が他目的に流用されていることが、文部科学省の調査でわかった。総額約214億
円のうち、各自治体が実際に予算計上したのは計約164億円(77%)。前年度か
ら4ポイント向上したが、「財政難」を理由にした流用はなお高水準で、同省は
「引き続き図書購入の充実を訴え、理解を求めたい」としている。
同省は07年度から読書教育を充実させるために図書購入費を約130億円から200
億円程度に増額。地方交付税を財源に購入を促しているが、自治体が実際に予算
化した額は06年度が158億円、07年度156億円、08年度157億円と横ばいが続いて
いる。予算化率は07年度が78%、08年度73%だった。
== 以上、引用終了 ==
地方交付税の図書購入費は、
あくまでも交付税算定上の数字であり、
その算定上の数字が
実際に現金として交付されるわけではありません。
さらに交付税は、
算定基礎に色々とルールがありますが、
自治体の一般財源であり、
何にどう使うかは自治体の自由裁量に委ねられます。
それにもかかわらず、文部科学省の発表は、
あたかも算定実額が交付され、
しかも特定財源であるかのような誤解を
与えかねない内容になっています。
さらに日経の見出しは、
「交付税」ではなく「交付金」となっており
誤解に拍車をかけています。
以前にも文科省に対して、
こんな誤解を与える発表は止めるよう申し入れたのですが、
まったく効果がなかったようです。
今回の文科省の発表は、
自民党政権時代となんら変わらない、
交付税制度を曲解し、
学校図書の整備が進まないのは自治体の責任と言わんばかりの
自己弁護にしか思われません。
2)物価は17年前の水準
消費者物価の水準が2009年に、
17年前の1992年並みまで落ち込んだことが、
総務省の調査で判明しています。
家庭用品や衣料品の一部は
1970〜80年代並みの水準まで低下しています。
物価が安いことは一般的には喜ばれることで、
消費者の購買力の向上につながります。
しかし、供給過剰によって厳しい価格競争となるうえ、
デフレがさらに長引けば企業業績の回復力を損ね、
賃金や雇用に悪影響を及ぼしかねない危うい要因となります。
3)宮本太郎先生
20日付読売新聞夕刊「交差点」というコーナーに、
北海道大学の宮本太郎先生が載っていました。
宮本先生とは、色々な会議などでご一緒する上、
現在は、総務省顧問をおつとめ頂いております。
私が初めてお会いしたのは、
何かのテレビ番組の収録だったと思います。
「逢坂さんと、音楽の趣味が一緒なんだ。
私もオールマンブラザースバンドが好き。」
初対面なのに私の音楽の趣味を知っていたことに若干驚きましたが、
その後、貧困や格差をテーマとする会議などで、
ご一緒することが多くなりました。
いつも宮本先生から多くのことを学んでいます。
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宮本先生は。
日本共産党を40年に渡って率いた、
あの宮本顕治さんの息子さんです。
そのことが、宮本先生に、
色々な場面で何かしらの影響を与えていたことは
想像に難くなかったのですが、
父「宮本顕治」さんと、
どんな関係だったのかを先生本人に伺う勇気は、
私にはありませんでした。
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過日の新聞記事には次のような記述がありました。
「「『ミヤケンのせがれ』というだけで世間の大半が敵」であるようで、「いじ
められるのであれ、ちやほやされるのであれ尋常じゃなかった」少年時代。周囲
の喧騒を避けるようにギターにのめり込み、音楽に夢中になった。」
「大学は政治学科を選ぶ。」
「マルクス主義という「実家の大看板」への違和感が徐々に募っていった。」
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これを読んで、物静かな宮本先生の、
内なる闘争は激しいものだったのだろうと、
色々なことに合点が行きます。
別に宮本先生個人の内面を詮索するつもりはないのですが、
人には色々な重しがあり、
それを抱えながら生きていることを痛感しています。
それを乗り越えるために、
多くの人が悩みながらあがいています。
さあ、今日もしっかりと前進します。
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2010・2・24 Seiji
Ohsaka
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日々、激務のご様子がしのばれます。
「白紙から考える」「相談・視察しない」「60%で前進する」・・・ご名答!!
・誰が考えても100%成功する画期的な事柄なんかある訳がありません。そのようなことは、既に誰かがやっています。「産学官」とは日本の好きな言葉ですが、確実に世界の後塵を拝します。中国・韓国・台湾などのリーダーは、真夜中でも一人で断を下します。上の答えに追加するなら「会議」があるかもしれません。日本は、30年。会議を重ねて、何もしないことを決めていました。だったら、誰も居なくてもよかったのです。
・地方は夫々固有の特徴を備えています。そのすべてについて正しい答えを導き出せるのは神様だけです。人間なら精々、肩書きが立派なだけです。そして、地方でその任にあり、窮して中央へ泣きつくなら、その前に、任を辞するだけでよいのです。能力を備えていない人がいるから、適任者が着任できないのです。
・2月24日のツイッターのつぶやきは、蓋し、正鵠を射たものとして、永く語り継がれて然るべきと思います。
中央が国民になすべきことは、明らかに地方と異なります。特定の企業とか、自治体とか、業種とかを超越した、中央でしか考えられない大枠のことを、先ず、中央は着手すべきでしょう。それは、地方ができないことですから。地方と膝詰めで協議を重ねる愚は厳に敬遠すべきと思います。とすれば、無意味な激務は大きく軽減されます。
本日、twitter上で逢坂さんから檄文が発せられました。
より多くの自治体関係者、住民の方々に、
逢坂さんの思いを伝えたい思い、以下丸々引用させて頂きます。
地域活性化の阻害要因の一つに依存があります。地域のもっている可能性を最大限探ることなく、他の力に頼ると、ほとんどの地域づくりは失敗します。依存体質から脱却して、自力で最大限頑張ること、これが出発点です。
地域の活性化は、自分の地域の資源を最大限に活用することが出発点。その上で、外の資源を絡ませること。自分の地域資源を活用しない、外部頼みオンリーからは何も生まれない。
どんな地域であっても、地域活性化の鍵になる要素を持っている。たとえ一見条件不利と思われる要素であっても、見方を変えると地域の特色としてメリットになりうる。地域活性化の鍵は、プラス思考。マイナス思考からは何も生まれない。
誤解を恐れずに言えば、地域活性化の阻害要因は、他者への「相談」と「視察」かもしれません。自分で考えずに、即、「どうすればこの地域は良くなるでしょう」と他者に質問したとたんに地域づくりは失敗かもしれません。また視察も自由な発想を妨げることがあります。
一見、短所に思われることをメリットに捉えるコツは見方を変えること。町が小さく、過疎は短所→町が小さいから情報を共有しやすく、新しいことにチャレンジし易く、万が一失敗しても修正が容易な場合が多い(こうなれば、小さいことはメリット)。
地域活性化の鍵は、自分達で徹底的に、前向きに明るく考えること。否定や批判を極力排して徹底的に考えること。実現できない100の理由を見つけるよりも、実現できる一つの道を探すことが重要。
とにかく自分たちで白い紙に絵を描くこと。まずそれがスタート。そのうえで、人に相談をしたり、視察をすれば効果的。自分でモノごとの機微が分からずに、どんなに相談や視察をしても、その解答や視察結果が、血や肉にはならない。まず、自分たちが白紙の状態で、徹底的に手を動かし、頭を使うこと。
地域の活性化は何か一つの施設や取り組みで実現するものではありません。様々な資源や取り組みを行うと同時に、それを物語に編み上げることが大切です。地域のあり方を物語のように語ることができれば、それは大きな前進です。
地域活性化の鍵は、既成概念や従来の価値観にとらわれない自由な発想です。自分たちで考える際に、いかに自由に発想できるかが鍵です。事例集も大事ですが、事例集のコピーではなく、そこに地域独自に味付けを行うことが必要です。
地域活性化の鍵は、地域を十分に知ること。地域を知らずして地域の活性化を語ることはできません。そのために客観的な目線を持つ必要があります。しかし、客観的な目線が持てない場合や客観性が不十分な場合は、外部智恵者の力を借りるべき。しかし、それに依存し過ぎて安易に解を求めてはいけません。
新たなことにチャレンジする場合の留意点。100%完ぺきに準備ができるまで待たないこと。重篤な被害になるおそれのない場合は60%程度で実行に移し、走りながら考えるのも一つの手法。
地域活性化の鍵は、何をするかではなく、地域がどうなりたいか、地域の暮らしがどうなることが望みなのかを徹底的に考えること。そのあるべき姿の実現に向かって何をするか、手段が見えてくる。
地域活性化において、主に外部のものができることは、気付きを与えることや、その気になって頂くこと。地域を見る目線に新たな気づきを与え、やれるんだ、できるんだと思って頂くことが重要。