徒然日記

線状降水帯 【26年9月6日 『逢坂誠二の徒然日記』8647回】

昨日、函館で初めて開催された「はこだてレインボーパレード」に参加しました。
私も皆さんと一緒に、グリーンプラザから元町公園まで歩きました。沿道からも多くの皆さんに手を振っていただき、まちの温かさを感じる時間となりました。
来年も継続して開催される見込みとのことです。
主催された皆さん、参加された皆さん、大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

1)線状降水帯
毎週のように線状降水帯という言葉を聞きます。
以前から気になっていたことを調査整理しました。

Q1:線状降水帯とは何か
発達した積乱雲が次々と発生して列をつくり、ほぼ同じ場所を通過・停滞することで、細長い範囲に猛烈な雨を数時間降らせる現象です。
気象庁は、おおむね長さ50~300km、幅20~50kmの強い降水域と説明しています。短時間に大量の雨が同じ地域に集中するため、河川の氾濫、浸水、土砂災害などにつながりやすいのが特徴です。

Q2:この言葉はいつから広く使われているか
現象自体は昔からありましたが、「線状降水帯」という言葉が社会で広く知られるようになったのは2010年代です。
特に2014年の広島豪雨、2017年の九州北部豪雨などを経て一般にも定着していきました。
そして大きな転機が2021年6月です。気象庁が「顕著な大雨に関する気象情報」で、公式に「線状降水帯」という言葉を使って発生を知らせる運用を開始しました。さらに2022年からは、発生する可能性を半日程度前から知らせるようになりました。
したがって、昔からあった現象ですが、私たちがこの言葉を頻繁に耳にするようになったのは比較的最近です。

Q3:線状降水帯は増えているのか
「線状降水帯そのものが昔に比べて何倍に増えた」と単純には言えないようです。 長期間にわたって同じ観測方法・同じ定義で線状降水帯を数えた統計が十分ではないのが理由です。
一方で、気象庁も線状降水帯による甚大な災害が毎年のように発生しているとしています。
そして、より長期間の観測がある「極端な大雨」については、日本で増加傾向が確認されています。したがって、線状降水帯がどの程度増えたかはまだ慎重に見る必要がありますが、その背景となる極端な大雨が増えていることは明らかといえそうです。

Q4:予報は可能か
可能になってきています。ただし、まだ難しいのが現実のようです。
2022年から気象庁は「半日前予測」を実施しています。さらに2026年5月29日から「線状降水帯直前予測」が始まり、今後3時間以内に発生する危険性が特に高まった場合、より細かな地域を対象に知らせるようになりました。
ただし、線状降水帯は積乱雲の発生位置や水蒸気の流入などのわずかな違いで、発生場所や雨量が大きく変わります。そのため気象庁自身も「正確な予測は難しい」としています。
現在は、
半日前に「可能性」を知らせる
→ 2~3時間前を目標に「直前予測」
→ 実際に発生すれば「発生情報」
という段階的な仕組みになっています。

Q5:どう備えるか
最も重要なのは、「線状降水帯が発生した」という情報を待たないことだと言います。
半日前予測が出た段階で、ハザードマップ、避難場所・避難経路、川や崖との位置関係などを確認します。そして大雨になったら、気象庁の「キキクル(危険度分布)」や河川水位、自治体の避難情報を確認します。
特に危険なのは、
「線状降水帯が発生してから逃げればいい」
と考えることです。発生情報はすでに災害の危険度が急激に高まっている段階で発表されます。気象庁も、発生情報を待たずに避難判断をすることが極めて重要だとしています。

改めてまとめです。
Q1 何か?
→ 積乱雲が次々と同じ場所を通り、大量の雨を降らせる現象。
Q2 いつから?
→ 現象は昔から。言葉が一般化したのは2010年代、気象庁の公式情報は2021年から。
Q3 増えている?
→ 線状降水帯そのものの長期比較には限界があるが、極端な大雨は増えている。
Q4 予報できる?
→ できるようになってきたが、正確な場所・時間の予測はまだ難しい。
Q5 どうする?
→ 発生情報を待たず、早めに危険度を確認し、早めに避難する。

避難などは、発生してからでは遅い、これが一つの鉄則です。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年9月6日 その6950『逢坂誠二の徒然日記』8647回】

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