徒然日記
比例定数削減案【26年6月6日 『逢坂誠二の徒然日記』8555回】
午前4時の気温は10度ほど。6月とはいえ、朝の街頭活動には上着が欠かせません。
今日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。穂の出る穀物の種をまく頃とされ、本格的な農作業が始まる季節です。
季節の移ろいを感じながら、週末も朝の街頭活動から1日をスタートします。
1)比例定数削減案
先日、自民党政治制度改革本部で、衆議院議員定数の削減が議論されたとのことです。
報道によれば、高市総理は「比例代表のみ45議席を削減する方向で意見をまとめるよう」指示したとされています。
私は、この進め方に大きな違和感を覚えます。
選挙制度は民主主義の根幹です。特定の政党や政治勢力に有利、不利が生じないよう、与野党が冷静かつ慎重に議論し、できるだけ幅広い合意を形成しながら決めるべきものです。
ところが今回は、「比例代表を削減する」という結論が先に示され、その理由付けが後から行われているように見えます。
本来、選挙制度を考える際には、
*民意をどう反映するのか
*地域代表をどう確保するのか
*少数意見をどう尊重するのか
といった論点を丁寧に議論しなければなりません。
自民党内では、「地方の声を代弁する小選挙区は守るべきだ」との意見があるようです。この考え方には一定の理解ができます。
人口減少が進む北海道や東北、四国などでは、小選挙区を削減すれば選挙区がさらに広域化し、有権者と議員との距離が遠くなる懸念があります。
しかし一方で、比例代表には重要な役割があります。
小選挙区では議席を得にくい少数政党や多様な民意を国会に反映させる機能です。比例代表だけを削減すれば、その機能は確実に弱まります。
現行制度は、小選挙区による「民意の集約」と、比例代表による「民意の反映」のバランスの上に成り立っています。
もし比例代表だけを削減するのであれば、そのバランスをなぜ変えるのかについて、十分な説明が必要です。
さらに、衆議院の定数問題は、一票の格差や区割りの問題と切り離して議論できるものではありません。
国勢調査の結果によれば、一票の格差が2倍を超える選挙区が多数存在すると報じられています。今後、多くの選挙区で見直しが必要になる可能性があります。
そうした状況の中で、比例代表の削減だけを先行させることが適切なのかという疑問は残ります。
議員定数は、「少なければよい」「多ければよい」という単純な問題ではありません。
主権者である国民の意思を、どのような形で国会に反映させるのか。その制度設計の結果として定数は導き出されるべきです。
今の選挙制度の問題は、単なる議員削減論ではありません。
人口減少社会の中で、地域代表と民意の多様性をどのように両立させるのか。日本の民主主義の仕組みをどう考えるのか。
そのような大局的な視点から、落ち着いた議論が必要だと感じています。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年6月6日 その6858『逢坂誠二の徒然日記』8555回】
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