徒然日記

防衛省・自衛隊の信頼回復/逢坂誠二 7878回

【24年7月27日 その6181『逢坂誠二の徒然日記』7878回】
午前5時の函館、空全体に雲が広がり弱い雨が降っています。気温21度程度です。日中も雨時々曇り、予想最高気温は23度程度です。

1)防衛省・自衛隊の信頼回復
自衛隊が重要役割を担っているのは言うまでもありません。隊員の皆さんが、その役割をしっかり発揮できるよう処遇を改善したり、活動のための環境を整えることは極めて大切なことです。

しかし最近発覚した自衛隊にまつわる不祥事を思うと、防衛省・自衛隊のガバナンスが壊れていると思わざるを得ません。

*海上自衛隊員が川崎重工業から金品などを受け取った疑惑
*特定秘密の不適切な取り扱い
*潜水手当受給に関する違反や不正
*米兵性暴力事件の隠蔽疑惑
*食堂での不正飲食
*パワーハラスメント

これだけ続けて不祥事が発生することは尋常ではありません。また川重からの接待問題の内部調査の経過を、3ヶ月間、大臣に報告しておりませんでした。隊員4人が昨年11月に詐欺の疑いで警務隊に逮捕されていたことを大臣に報告したのは、8ヶ月後の今月19日未明です。

2件も続けて大臣に重要事項を報告しないのは大問題です。大臣が舐められているとしか言いようがありません。

先日、4つの不祥事に関し、200名以上の処分を発表しました。4つの案件は、発生時期も内容も違うものです。不祥事の発生時期が違うのですから、本来であれば事案毎に処分も時期がズレるのが通例です。一括して発表したということは、発表時期を遅らせた事案があるということなのかもしれません。

隊員逮捕を大臣に報告しなかった人事教育局長が19日付で退職したのもおかしなことです。本来であれば、報告しなかった経緯などをキチンと調べてから局長への対応を検討すべき問題です。これもある種の隠蔽に見えます。

防衛省に隠蔽体質があるとすれば、文民統制が機能できないことになります。

これらに関連して30日、衆参で閉会中審査が行われますが、防衛省・自衛隊の膿を徹底的に洗いだして、国民の信頼を取り戻して欲しいと思います。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.7.27===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    防衛省の不祥事ですが、そもそも、省内のガバナンスが中学校並み
    ですね。それに、喩えて言えば、教育委員会が機能していない、
    あるいは、そもそも教育委員会に相当する組織が存在していない
    とでも言いましょうか。

    気になることがあります。こうした不祥事が起きると、その後に
    組織を挙げて管理体制を整えることになるのでしょうが、その際、
    内輪の論理に囚われる体制をつくってしまうと、実力組織を持つ
    だけに危険です。

    以前、日本には”軍”を制御してきた歴史が無いと書きましたが、
    昭和の軍部独走は、形ばかりの管理体制はあるものの、文民による
    ものではなく、軍人による内輪の論理による管理でしかなかった
    という大きな欠点がありました。

    戦後しばらくは存在した、学校を指導する第三者による教育委員会
    のように、日本で”実力組織”の独走を制御するためには、その外部に、
    管理するための組織体制が必要だと思います。

    以下、余談です。
    国家公安委員会、内閣法制局、会計検査院など、第三者的立場で
    政治をけん制する組織がありますが、政治家が人事と予算で骨抜き
    にしてしまう例は、安倍内閣の人事以降、普通に見られる光景と
    なってしまいました。「してはならない」と書いて無ければ何でも
    ありの安倍内閣は、日本の国を壊してしまったと言っても過言では
    ないでしょう。根本からの仕切り直しが必要になっていると思います。

    うらべ
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