徒然日記
憲法審顛末の一端/逢坂誠二 7851回
午前4時の函館、空は既に明るく、太陽ものぼっています。気温15度程度です。
朝のうちは晴れ、日中は曇り、夕方からは雨の予報が出ています。予想最高気温は25度です。
今日は函館マラソンです。昨年は7千名近い方が参加されました。今年もマラソン日和です。参加選手の皆さんの健闘を祈念して私も応援します。
1)憲法審顛末の一端
憲法審査会も含む本会議や委員会の審議は、相当丁寧に準備をして実施されています。
国会運営の大きな方針を決めるは国対です。国会日程を俯瞰しながら、どの委員会をいつ行い、どの案件を議論するかなどの見通しを国対が検討します。
その見通しに沿って、それぞれの委員会等の与野党筆頭が協議して委員会等での議論が始まります。もちろんこの段階で、与党と野党国対の意向、見通しが一致する場合とそうでない場合がありますが、さまざまな思惑を抱えつつ、与野党筆頭が協議します。司令塔が国対であり、委員会等を「現場」と呼ぶこともあります。
あえて国対の方針や見通しを決めず、「現場」に委ねる場合もあります。つまり国対の指示なしに、与野党筆頭間の協議によって委員会等の進め方を決定するのです。
委員会が委員長と委員で構成されますが、一部委員を理事として選任します。
理事のうち、与党、野党、それぞれのトップを筆頭理事と呼びます。
委員会の運営は、概ね次のようなイメージです。
国対の方針のもと筆頭間協議を行ない。その内容を理事懇談会で確認します。
理事懇談会で確認された内容を、さらに理事会で正式に決定し、委員会が始まります。
1:筆頭間協議
2:理事懇談会(幹事懇談会)
3:理事会(幹事会)
4:委員会(審査会)
カッコ内は、憲法審査会での名称です。憲法審のトップは、委員長ではなく会長です。
一般的に、国会閉会中の委員会等を現場の独自の判断で行うことはあり得ません。与野党の国対間で大きな方針を確認した上で、現場の協議が始まります。特に憲法審など、重要な案件が議論となる委員会等は、現場の判断で動くことはありません。
このように委員会等の開催に当たっては、相当な前捌きがあります。
もちろん国会の様々な事柄は、全て額面通り動いている訳ではありません。
決まっていることを決まってないと表明したり、その逆に、決まっていないことを決まっていると言ったりなど、与野党の思惑が複雑に絡み合っているのが現実です。
この複雑に絡み合った現実を前提にしつつ、あの理事は信頼できるとか、できない等の評価が生ずることになります。
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さて前置きが長くなりました。今回の筆頭間等の顛末です。
6月21日の幹事会:
中谷筆頭から次の発言
「25日幹事懇、27日あるいは7月4日審査会を実施したい」
この発言は、事前に筆頭間協議を行なったものではなく、一方的なものでした。しかも閉会中に関わる案件のため、簡単に協議できるものでもありません。
そこで閉会中の案件であり、協議は保留する旨を伝える。
それにも関わらず、中谷筆頭が幹事懇談会の開催を要請し、一方的に28日と日程を決め打ちして開催をさらに要請する。
私からは筆頭間協議は厳しい旨を繰り返し伝えつつ、そもそも28日は以前から決まった予定があり指定の時間は東京にいないことを中谷筆頭に伝える。
中谷筆頭からは、いつなら都合が良いかとの問い合わせがあるが、幹事懇の開催を決めてもいないのに日程を問うのは理不尽として、協議できない旨を告げる。
こんなやり取りの後、28日の幹事懇の開催を、合意なしに会長が決めたのです。
中谷筆頭は、私から「日程の提示がなく一方的に議論を切った」等の発言をされているようですが、完全に独善的な解釈です。
「そもそも現時点で、閉会中の案件について筆頭間協議ができる状態ではない」ことを中谷筆頭は、全く理解しておりません。
「理事懇の開催が決定していない段階で、理事懇の日程協議はできない」ことも理解されておりません。
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以上、今回の顛末の一端ですが、こんなやり取りをしながら、国会が蠢いています。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.6.30===
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