徒然日記
事前審査制/逢坂誠二 #7552
【23年9月5日 その5855『逢坂誠二の徒然日記』 #7552】
仕事をしている夢で目覚めました。目が覚めたばかりなのに疲労感一杯。つい二度寝となりました。都内の朝、雲はありますが、日中は晴れの予報です。朝の気温は25度。日中は35度と、まだまだ暑い状態が続きます。
1)事前審査制
法案や予算案は、国会で審議されて決定されるべきものです。しかし日本は、必ずしもそうとも言い切れない状態になっています。
国会審議に先駆けて法案や予算案の説明を政府から受け、国民や野党よりも先に与党が事前に審査しています。この事前審査でOKが出なければ政府は、国会に法案などを提出することはできません。つまりこの段階で、与党にとっては、議論は終わったも同然なのです。
この事前審査制は、憲法や法律上の根拠のない慣行です。
議員内閣制のもとで、事前審査は仕方がないとの指摘もあります。しかし日本と同じ議員内閣制を採用しているイギリスにこのような実態はありません。イギリスでは、「法案は政府から直接議会に提出され、与党の議員にも、制度的には、議会が始まるまでどのような法案が提出されるのか、その中身がどのようなものであるのかは知らされません。」(岩井泰信『立法課程』東大出版会、1988年)
教科書では、日本は三権分立の国と教えられますが、行政と国会は一体化し、権限の分立はありません。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.9.5===
ネットによる個人献金はこちらです。
こんにちは。
「国会審議の虚妄」は与党の事前審査にあったのですね。
未開の国です。国会に関して、「慣例・慣行」という言葉が
時々聞かれますが、明文化できないものが多そうですね。
野党は、野党でいるうちに正せばどうですか?憲法に
照らして明文化する必要があるのではないでしょうか。
戦後に至っても、日本社会が前近代の遺制から抜け出せ
ないことと軌を一にしているように思えます。政治の世界に
おいては、頭の中の近代化は、猶の事、重要です。
国対政治が蔓延り、野党第一党の国対委員長が、与党と
握る事が政治だと勘違いしている国では、無いものねだり
なのかもしれません。
うらべ
―――――――――――