徒然日記
23年5月16日 その5743『逢坂誠二の徒然日記』(7440)
1)LGBT理解増進法案
2年前に超党派議連でまとめた「 LGBT理解増進法案」を自民党は店晒しにしておりましたが、昨日、やっと国会に提出する方向で動き出しました。
しかし、自民党が了承した法案は超党派議連で確認した内容を後退させるものです。
「差別は許されない」→ 「不当な差別はあってはならない」
「性自認」→「性同一性」
このように文言が変えられています。あえて「不当な差別」とするということは、不当じゃない差別、容認されるべき差別があるのかと言いたくなります。
「学校の設置者の努力」という項目も削除され、事業者の項目と一体化しています。報道によればLGBTQの問題をあえて「子どもに教える必要はない」などの意見が出たことを踏まえた修正のようです。
G7各国の中で、性的少数者の人権・権利保護などに関する法律がないのは日本だけと言います。こんな恥ずかしい状況ではG7サミットの議長国としての体面が保てないと考えたのでしょうか。サミット前に法案を国会に提出することだけでも何とか行いたいとの意向が働いて今回の自民党の動きになったようです。
しかし一旦、合意した超党派法案の内容を、自民党の都合で身勝手に後退させるのは簡単に容認できるものではありません。後退したとしても、一歩前進との見方もあるようですが、本当にそうでしょうか。不当じゃない差別を容認する内容を認めて良いのでしょうか。
私たちは LGBT差別解消法の制定を求めており、2年前に合意した超党派法案も必ずしも十分な内容ではありません。しかし今国会では、せめて各党が合意した超党派法案も一緒に国会で議論すべきです。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.5.16===
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