徒然日記
23年2月27日 その5665『逢坂誠二の徒然日記』(7362)
1)日本はどこに、そしてChatGPT
昨日の日経にChatGPTなどのAI を活用した文章などの自動生成技術を持つ企業が急成長しているとの記事が掲載されていました。未上場で企業価値10億ドル以上のユニコーン企業がすでに6社誕生し、1億ドル以上の新興勢は30社以上に達するといいます。しかしその中に、残念ながら日本企業は見当たりません。
私もChatGPT を試していますが、凄いと言わざるをえません。もちろん不正確な情報提供も多々ありますが、今後、人間や社会に大きな影響を与えることは確実です。
新聞社説などの要約も簡単に作成します。ちょっとヘンテコな感じですが、俳句も作ります。桜に関するエッセーを書きたいとリクエストすれば、原稿の素材になりそうなヒントもくれます。ChatGPTの説明原稿を作成のリクエストをすると、数秒で簡潔な文章が出てきます。ボブ・ディラン風の詩を書いてとお願いすると、まさにパロディのような詩が瞬時に作成されます。もっと過激にとか、政治的メッセージを入れてとの修正要求にも応じます。これほどの機能がありますので、中毒になる方が出るかもしれません。
リスクを承知の上で私は利用を継続すると思いますが、自分が利用するしないに関わらず、政治家としてこの分野への感度を高めなければなりません。
2)原子力規制委員会の独立性
「原子力規制委 政権は議論をせかすな」昨日の朝日新聞の社説タイトルです。
*原子力規制委員会の独立性が損なわれかねない動きが続いている
*規制機関の権限とその意義を、岸田政権は十分理解しているのか
*「原発復権」を急ぐために規制委に行動を迫るようなことは許されない
社説の冒頭はこんな感じでスタートします。私は、岸田政権は規制委員会の権限も意義も理解しておりませんし、規制委員会の独立性は完全に崩壊したと見ています。社説の結びは以下です。
「60年超でも安全を保てる仕組みが設計できるのか。規制委は期限を切らずに熟考する必要がある。その検討に先んじて60年超の法案を国会提出しても、内実ある審議はできない。政権は日程優先を改め、規制委の議論が尽くされるのを待つべきだ。」
これは22 日の予算委員会で、私が指摘したことです。安全を最優先するならば、60年を超える運転の安全確保の方策を検討するのが先です。その上で、しっかりとした規制基準を決めること、確実な審査ができることを確認した上で、延長を検討すべきです。(もとより私は、延長には反対ですが。)
先に延長を決定してから、安全対策を検討するのでは、完全に規制の虜になっています。
国会事故調の委員長を務めた黒川清先生が以下のことを書いています。
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東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から10年がたつ。国会事故調査委員会は「事故は明らかに人災」とする報告書を提出したが、7項目の提言はほとんど顧みられず、背景にある「規制の虜」の問題も残ったまま
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原発に対する「安全神話」の本質は、当事者の「安全願望」ともいえるようなものだった。地震大国の日本には原発の安全性を検証する責務があるのに、政、官界や関係機関はそこから逃げている。メディアの事故の検証も不十分だ
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原発事故は、過去の成功体験にすがり、変革を怠ってきた日本人への警告でもあった。日本は「タテ社会」の社会構造から変えていかなければ、事故の教訓をくみ取ったとはいえない
出典:
http://www.yomiuri.co.jp/choken/kijironko/ckpolitics/20210305-OYT8T50041/
いくら政府に指摘しても、原子力規制委員会にものを申しても、原子力規制がどんどん劣化します。頑張らなければなりません。
さあ今日も ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.2.27===
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