徒然日記
22年12月22日 その5598『逢坂誠二の徒然日記』(7295)
1)1972年、そしてハーベスト
1972年から50年の節目の年も終わろうとしています。私にとって1972年は印象深い年でした。私が小学校 6年から中学に入学した年です。この1年、今も記憶に残る色々なことがありました。
グアム島から横井庄一さん帰国、札幌オリンピック。浅間山荘事件、高松塚古墳の壁画発見、西山事件、川端康成さんガス自殺、大阪の千日デパート火災、沖縄返還、ソックタッチ発売、『日本列島改造論』発表、田中角栄さんが総理に就任、日中国交正常化、『太陽にほえろ !』放送開始、「カシオミニ」発売、北陸トンネル火災事故
いずれの出来事もよく覚えています。「ソックタッチ」は我が家で売っていました。個人的には、中学に入学しバスケットボール部に入ったのですが、腰椎分離症を発症し退部、一方で腰をいたわりつつ陸上競技を開始。音楽の阿部光喜先生との出会いなどもありました。
あれから半世紀です。ニール・ヤングのアルバム「ハーベスト」も発売から50年です。ハーベストを初めて聞いたのは、1歳年上のS先輩の部屋です。S先輩には、少し年の離れた兄、姉がおり、その影響か、先輩は私が知らない音楽や本を数多く知っていました。そして少しワルでもありました。エルトンジョン、シカゴ、イーグルス、高橋和巳、柴田翔、和田誠、庄司薫など、いずれも先輩の部屋(あるいは深夜放送)で知りました。
さて「ハーベスト」。LPに針を落とした瞬間、頭をガツンと一撃、言葉もありません。ワクワクドキドキ、泥臭さと、意味はわかりませんがメッセージ性を強く感じ、一気に引き込まれました。当時、私は、レコード再生機はおろか、レコードも持っておりませんでした。ハーベスト聞きたさに、何度か先輩の部屋に遊びに行きました。その度ごとに、先輩から、私の世代が背伸びしなければ見えない世界の話を聞いたものです。高校生になって私もレコードプレーヤーと「ハーベスト」を買い、何度も何度も聞き返しました。最初に買った LPは擦り切れて、再度「ハーベスト」を購入するほど聞き込みました。(こんなことはディランのアルバムでもありません。)「ハーベスト」以降のニール・ヤングは、テクノ、ロカビリー、ハードロック、カントリーなど自由奔放に作品を作り続け、その変幻自在さに随分と翻弄されましたが、今振り返るといずれも納得できるものです。「ライク・ア・ハリケーン」、「ロング・メイ・ユー・ラン」、「マイマイ、ヘイヘイ」「ヘイヘイ、マイマイ」など、好きな曲を列挙するとキリがありません。
「俺がいまだにこうして消えずにいるのは、変化してきたからだ」
以前、ニール・ヤングがこんなことを言っていたのを思い出しますが、50年経過しても変わり続けているのは、ディラン同様、凄いパワーです。
1972年から50年、私のこと、地域のこと、日本のこと、世界のこと、この貴重な節目に色々なことを考えています。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.12.22===
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lin.ee/eDi8g6I
こんにちは。
教育への投資。幼児教育、小中高学校の中等高等教育、大学教育、
社会人教育と色々ありますが、中でも、日本の国力に直結する大学への
投資は最優先。アホな防衛力整備で遊んでいる間はありません。
下記は、既にお目通しと思いますが、データに基づく最新の知見、
というか、心ある大学人の間では、20年間、言われ続けている
研究力低下の主因、国立大学法人化に焦点が当たっています。
―――(引用)――――――――――――――――
工業資源が限られていることから科学技術立国として邁進してきた日本。
これまでノーベル賞受賞者も数多く輩出してきた。しかし今、徹底した
定量データに基づいて各国の論文情報を分析すると、極めて危機的な状況に
あることがわかる。中でもトップ10%論文率という論文の質の指標では、
58カ国中52位と開発途上国レベルにまで下落しているという。
『科学立国の危機: 失速する日本の研究力』を上梓した豊田長康氏
(鈴鹿医療科学大学学長)が一般社団法人システムイノベーションセンター
(SIC)で語った。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/100085?page=1
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一読、何が問題化は容易見て取れます。事ここに言った事態に責任が
あるのは、自民党文教族と財務官僚たち。立憲民主党の起死回生の一手
として、新たに真面な大学政策を提案し、国立大学法人化を上書きする
ことで存在を示しては如何でしょう。科学技術立国で立っていこうとする
のであれば、その行方を左右する大問題です。決して経済政策やチキン野郎に
載せられた国防政策の陰に隠れてよい問題ではありません。