徒然日記
22年12月6日 その5582『逢坂誠二の徒然日記』(7279)
夜明け前の都内、昨夜からの雨が続いています。雨足は弱まっています。気温は 5度程度です。日中は曇りから、午後には晴れる見込みです。予想最高気温は10度です。1)旧統一教会との関係
共同通信社が実施した、全国の都道府県議、知事、政令指定市市長を対象に旧統一教会との関係を尋ねるアンケート結果が発表されています。
*教団や関連団体などと接点があったとした都道府県議は少なくとも334人
*そのうち自民党が8割超
*知事は13人
*市長は9人
今回の調査で驚くのは、160 人もの方が無回答だということです。その大半が自民党系の議員です。無回答の理由が意味不明です。
*自分は関係ないから答える必要はない
*ノーコメントでいきたい
*正直者がばかを見る。支援者には納得してもらっている
*いまさら統一教会問題を取り上げても意味ない
*回答しない。理由を答える必要もない
こんなことを理由にして回答していないのですが、不誠実極まりありません。
今さら言うまでもなくありませんが、旧統一教会は、日本に対する敵意や反感を持ち、社会的に問題のある活動を行なっている団体です。縁を立つのは言うまでもありません。しかし岸田総理は、国会議員に対しても自治体議員に対しても調査を行おうとはしません。調査も行わずに誰がどのように縁を断つのか全く不透明です。特に来年の統一自治体選挙では、その関係が厳しく問われることになります。
2)華氏451度を再読
レイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』を再読しました。1953年の作品ですが、今の時代こそ、改めて読むべき作品だと思います。
話の舞台は、本の所有が禁止された社会です。情報提供はテレビやラジオによる画像や音声ばかりで、漫画以外の本の所持が禁止されています。本が発見された場合はただちにファイアマンが出動して焼却し、所有者は逮捕されます。
何とも荒唐無稽な設定であり得ないと感ずるかも知れませんが、あながちフィクションとも思われません。インターネットの脅威的な普及で、情報が簡便に得られるようになりました。小難しい本を読むよりも簡単に、しかもあまり考えなくても感覚的に情報が得られます。また日本の政府は、情報公開と行政の諸活動の記録を蔑ろにして、適正な公文書管理が行われていません。今の日本でファイアマンが来て、本を焼き払うことはありませんが、ブラッドベリの設定に通づるものを感じます。
結局、この小説の世界では、密告の奨励と市民相互監視が生まれ、ものを考えない全体主義的な社会の中で市民が思考力と記憶力を失って行きます。
記録すること、読むこと、考えること、これらが重要であることは言うまでもありません。
ちなみに華氏451度(摂氏 233度)は紙が自然発火する温度です。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.12.6===
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