徒然日記
22年11月9日 その5555『逢坂誠二の徒然日記』(7252)
442年ぶりの天体ショーでしたが、今日の夜明け前、 そんな大仕事をやり遂げたそぶりを全く見せず、 普段通りの満月が西の空に浮かんでいます。
==== 朝の気温は10度、日中は19度、晴れの見込みです。
今日は、国会に来てから5555回目の日記です。
町長時代は1697回で、通算で7352回。
日記を始めてから4半世紀です。随分と時間が経過しました。
1)原子力規制委員会の独立性、透明性の確保
2012年9月原子力規制委員会が発足しました。
この委員会は、福島第一原発事故などの反省を踏まえて、 設置される省の大臣からの指揮監督を受けず、 独立して権限を行使することが保障されている合議制の機関です。 (公正取引委員会、国家公安委員会なども同様です。)
この規制委員会新設の肝は、独立性と透明性です。
9月には、前任の更田委員長にかわり、山中伸介委員長が就任しました。
山中委員長は「対話」を掲げております。
一般的に対話は悪いことではありませんが、独立性がこの委員会の肝ですので、 独立性に影響を与えるような対話は避けなければなりません。
留意点は以下かと思います。
*対話の法的根拠は何か *対話は誰と行うのか(原子力政策の推進側、原子力規制庁、国民、自治体) *対話の透明性はどのように確保するか *対話のやり取りは公文書に残すのか *規制庁と推進側の事務方のやり取りの透明性の確保はどうするか
特に原子力の推進側と対話する際には、細心の注意が必要です。
現在、原発の運転期間は、稼働開始から原則40年であり、 一回に限り最大60年まで延長できることが法律で明記されています。
ところ規制委員会は、先月、この規定を法律から削除することを容認しました。
山中委員長は会合などで次の発言をしています。
*原発の運転期間は利用政策側の判断でなされるべきものであり、規制委が意見を述べるべきものではない *運転期間の上限は「一義的に決めることは科学的、技術的に不可能」
今後、この山中委員長の考えに沿って、法改正が進むと思われますが、 法改正案をどの役所が、誰の責任おいて検討するのかなど不明な点が多々あります。
運転期間の上限を一義的に決めることは科学的、技術的に不可能ということは、 現行の40年ルールも科学的、技術的意味がないことになります。
原則40年、最長60年の現行ルールを変更して、 今後は30年以降、10年置きに認可をする案もあるようです。
山中委員長の論法だとこの30年、10年も 科学的、技術的に意味をなさないことになる可能性があります。
2011年の反省を踏まえた原子力行政が、大幅に変更になる可能性があります。
あれほどの大事故を引き起こし、今もその影響が続いているにも関わらず、 こんな対応するとは、真に日本の将来や国民の幸せを考えているとは思われません。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。 ===2022.11.9===
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こんにちは。
*運転期間の上限は「一義的に決めることは科学的、技術的に不可能」
原子力規制委員会の山中委員長は上記のような発言をしているようですが、
明確な間違いです。彼は視野の狭い原子力屋さんですね。原発は巨大な
湯沸し器、つまり機械装置の塊に過ぎません。機械材料学の基礎的知識が
あれば、放射線にさらされ続ける材料が時間の関数で劣化していく事は、
常識以前。恐らく、そうした知識がなく、事故は確率過程であり、予測は
できないと信じ込んでいるのでしょう。大学初年度から機械材料学の勉強を
やり直しなさい、と言ってあげたいですね。機械屋さんは技術的に寿命を
予測して設計しています。
職責上の責任は、その人の個人的能力も考慮して決めるべきであることの
良くない一例と言えるでしょう。