徒然日記

22年2月22日 その5296『逢坂誠二の徒然日記』(6993)

昨日、北海道が暴風雪で大変な状況となりました。

北斗市などでは、車の多重事故も発生し、死傷者が出ております。

亡くなった方に心からお悔やみを申し上げると当時に、
怪我をされた方に対してお見舞いを申し上げます。

今日もその影響で、JRは札幌発着の特急などを運休させるとのことです。

引き続き注意が必要です。

1)結党の理念
昨日、来年度予算案が、衆院予算委員会で可決されました。

一般会計総額は過去最大の107兆5964億円です。

賛成したのは、自民、公明に加えて国民民主党です。

野党が政府提出当初予算に賛成するのは極めて異例のことです。

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報道によれば、国民民主党の賛成理由は

「トリガー条項」の凍結解除について、
「一定の明確な方向性が示された」ことのようです。

総理の国会答弁を見る限り、トリガー条項の凍結解除が明確になったとは、
私には思われず、ちょっと不可思議な感じます。

仮にトリガー条項の一部が実現したとしても、
そのことを理由として当初予算案全体に賛成するのは、
政権全体を信任するに近い行為となります。

野党だから、常に反対するのが常道と私は言いたい訳ではありません。

目的が限定された補正予算や個別法案に賛成することと
当初予算に賛成することは意味が全く違います。

当初予算への賛成は、首班指名で与党党首を指名することとほぼ同義なのです。

首班指名で与党党首に賛成をすることは、
自民党に代わり得る政権党になる決意も、
その選択肢となることも捨てたことを意味します。

つまりこれは政策判断というよりは、 党の存立理由に関わる問題です。

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国民民主党の結党宣言の中に次のくだりがあります。

「事実を隠ぺいし、熟議を避け、権力を濫用する政権では、民主主義を守れない。私たちは今、民主主義の危機に直面している。」

私自身も、政府や与党の政策全てに反対しているわけではありません。

大半の政策には賛成もしております。

しかし国民民主党の結党宣言にあるとおり、
今は民主主義の危機に直面しているのです。

この10年あまりそれを続けて来たのが自民党です。
(いやもっと以前からかもしれません。)

だからこそ自民党では駄目だと思うのです。

また国民民主党の綱領には次のくだりもあります。
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私たちは、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立ちます。
私たちは、一人一人がかけがえのない個人として尊重され、多様な価値観や生き方を認め合いながら、共に生きていく国を育んでいきます。
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この立ち位置は、私たちとさほど変わるものだとは思っておりません。

個別政策をいかに実現するかは極めて大事なことです。

しかし政権全体を信任することで、
結党宣言や綱領にある党の基本姿勢を捨てるのであれば、
党の存在意義は消え去ってしまうのではないでしょうか。

さらに国民民主党の「私たちの理念と政策の方向性」という文書に次のくだりがあります。
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私たちは、もう一度、政権を担える選択肢を国民の皆様に示していきます。今回の新党結成は、野党のバラバラな現状に終止符を打ち、かつ、右か左かといった二元論的な対立を乗り越え、社会全体を包み込む温かさをもった政治勢力の結集をはかるための「第一歩」です。
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今回の政府への信任が、「政権を担える選択肢」となり、
「野党のバラバラな現状に終止符を打ち」、
「政治勢力の結集」となるのでしょうか。

私には逆の判断となったと思われます。

国民民主党内のほとんどの皆さんがかつて一緒に活動し、
結党の理念や政権を担える選択肢を示したいという思いも、
私たちとそれほど大きな隔たりがあるとは思われません。

だからこそ私は、野党がバラバラになっている場合ではなく、
大きな塊になるべきだとの思いをずっと持ち続けていました。

その思いを持ち続ける中で、2019年秋の統一会派があり、
2020年9月の新しい立憲民主党があるのです。

他党のことではありますが、今回の国民民主党の判断は、
結党の理念を捨てることのように私には思われます。

参院選挙に向けて、国民民主党とは色々と協力をすべきだと
私個人は今でも考えておりますが、
国民民主党の真意、目指すところを良く確認し、
確実な対応をしたいと思います。

今日は数字「2」が6つ並ぶという特別な日です。次は200年後に7つ並ぶことになります。
この特別な日が、日本の野党の転換点なるとすれば、何とも重たい気分になります。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.2.22===

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    国民民主党ですか。今回の愚挙は、日本が全体主義へ向かって
    急速旋回したきっかけとして、歴史に残るでしょう。

    立憲民主党にも国民民主党にも、官僚出身の議員は多くいますが、
    彼らを分かつものは何なのか、ことに触れ、疑問が沸いてきます。
    一つは、官僚時代にどういう経歴経験をして来たか、政治家と
    どのように関係があったのか、そこに理由が見つかるのでは
    ないかと思います。想像しても今がありませんので、これ以上の
    ことは考えたことも調べたこともありませんが、実に興味深い
    問題だと思っています。舟山康江さんなどに一度聞いてみたいと
    思っているくらいです。

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