徒然日記
18年10月17日 その4072『逢坂誠二 の徒然日記』(5769)
24日からの臨時国会に向けた会合のため、
昨日、朝一番の便で上京した。
午後になって、
仙谷由人さんが亡くなったという、
信じられないニュースが飛び込んできた。
亡くなったのは、
10月11日午後10時30分。
死因は肺がんだったという。
先の通常国会の最中も、
仙谷事務所の秘書さんを通して、
複数の案件についての問い合わせがあった。
だから当然、
元気でバリバリ仕事をされている
と信じ切っていた。
そんな中での訃報だ。
信じられない。
仙谷さんには、言葉を選ばずに言えば、
良くも悪くも色々なことを教えて頂いた。
随分と面倒も見てもらった。
しかし仙谷さんが発する独特の危うさに対し、
私なりの危機管理もあって、
少し距離を置いた場面もあったと思う。
そんな私を、仙谷さんは変な奴だ
と思っていたかもしれない。
圧巻は2009年の夏の政権交代前の
通常国会の予算委員会だった。
仙谷さんは、当時の麻生総理に対し、
怯むことなく執拗に質問を繰り返した。
その結果、麻生総理から
幾つもの問題答弁を引き出した。
あの姿は今でも忘れらない。
「逢坂さん、信念を持って質問を繰り返せば
相手は絶対にボロを出す。」
委員会の合間のトイレで、
こんなことを私に言った。
鬼気迫る迫力で
仙谷さんは質問に臨んでいた。
私自身の質問が変化したのも、
あの日を境にしてだと思う。
多くは語れないが、仙谷さんには、
本当に多くのことを教えて頂いた。
仙谷さんなら今の私に対し、
何を言うだろうか。
もっと話を聞きたかった。
合掌。
さあ今日も ぶれずに曲げずに、
確実に前進します。
==2018.10.17==
逢坂先生は自分が亡くなる時には何を考えると思いますか?
仕事は生きている人のためにあるものなので、死んでいく自分にとっては重要ではなくなると思います。死ぬ時はお金には価値がなくなり、それよりも生きている間、自分が愛してきた人々との時間が宝物になる。私はスティーブ・ジョブス氏の遺言に心から頷けます。
すでにご存じかと思いますが、私はおせっかいなので送ります。
スティーブ・ジョブス氏最後の言葉
私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。
他の人の目には、私の人生は、成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、いま思えば仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。
人生の終わりには、お金と富など、私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。
私がずっとプライドを持っていたこと、認証(認められること)や富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。
この暗闇の中で、生命維持装置のグリーンのライトが点滅するのを見つめ、機械的な音が耳に聞こえてくる。
神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。。。。
今やっと理解したことがある。
人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、
富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。
もっと大切な何か他のこと。それは、人間関係や、芸術や、または若い頃からの夢かもしれない。終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。
神は、誰もの心の中に、富みによってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための「感覚」というものを与えてくださった。私が勝ち得た富は、私が死ぬ時に一緒に持っていけるものではない。
私があの世に持っていける物は、愛情にあふれた(ポジティブな)思い出だけだ。これこそが本当の豊かさであり、あなたとずっと
一緒にいてくれるもの、あなたに力をあたえてくれるもの、あなたの道を照らしてくれるものだ。
愛とは、何千マイルも超えて旅をする。人生には限界はない。行きたいところに行きなさい。望むところまで高峰を登りなさい。
全てはあなたの心の中にある、全てはあなたの手の中にあるのだから世の中で、一番犠牲を払うことになる。
あなたのために、ドライバーを誰か雇うこともできる。お金を作ってもらうことも出来る。けれど、あなたの代わりに病気になってくれる人は見つけることは出来ない。
物質的な物はなくなっても、また見つけられる。しかし、一つだけ、なくなってしまったら、再度見つけられない物がある。
それは人生で、つまり命のことさ。
手術室に入る、その時になって病人は「健康な生活を送る本」をまだ読み終えてないことに気付くんだ。
あなたの人生がどのようなステージにあったとしても、誰もが、いつか、人生の幕を閉じる日がやってくる。
あなたの家族のために愛情を大切にしてください。
あなたのパートーナーのために、あなたの友人のために。
そして自分を丁寧に扱ってあげてください。
他の人を大切にしてください。