徒然日記
18年1月24日 その3806『逢坂誠二 の徒然日記』(5503)
与党が国会冒頭からとんでもない対応をしている。
衆院予算委員会の理事懇談会を、
与野党の合意がないままに
委員長が独断で、本日開催するというのだ。
与党筆頭理事との間で、
質疑時間をどうするかのやり取りが
始まったばかりだ。
その話し合い継続を一方的に中断させる
とんでもないことだ。
この問題への対応のため、
昨夜も関係者とやり取りをしたが、
遅くなってから急に睡魔に襲われた。
一昨夜は、テレビ出演と雪のため、
帰宅が大幅に遅かった。
そのため睡眠時間がごく僅かだった。
そんなことを忘れさせるほど、
与党の対応に怒りがこみ上げている。
1)質疑時間の削減
自民党から与党の質問時間の削減が、
正式に提案された。
予算委員会理事懇談会の突然の開催決定といい、
とんでもない提案だが、
なぜこんなことを提案するのか、
その意味が全く不明だ。
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国会は、立法するところであると同時に、
政府の活動について問いただし、
精査することが大きな役割だ。
一方、議員内閣制のもとで与党は、
政府と一体となって法案や予算案を作成する。
与党を無視し政府だけで対応する案件は皆無だろう。
予算案や法案以外のことも、
政府と与党が一体となって対応する案件がほぼ全てだろう。
政府が与党を関わらせずに行う案件は皆無に等しい。
国会は、政府の活動を問いただし精査するのが役割だが、
議員内閣制のもとでは、
国会での与党と野党の役割は、根本的に違わざるをえない。
国会での政府の精査機能は、
まさに野党が中心にならざるを得ない。
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だからこそ、これまでも野党に
質問時間を重点的に配分している。
諸外国の議会も野党に配慮した運営をしている。
イギリスは、決算と倫理、
この二つの委員会の委員長は野党だ。
年に20日間は、野党が発議する議案の質疑に充てる。
野党第一党の党首は、首相の質問時間において、
通常1つまでとされる質問を6つまで許される。
ドイツでも予算委員会の委員長は野党だ。
その他にも、野党への配慮規定は多い。
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政府と一体化している与党では、
政府の活動を真に検証することはできない。
国会では、だから野党に
十分な質問時間があることが重要なのだ。
それにも関わらず、
与野党の質問時間を議員数で配分するとか、
均等にするなどと主張するのは、
議会のことを全く理解しない暴挙だし、
議会機能を大きく低下させることになる。
政府と与党に信頼関係があれば、
与党質問は少ないのが通例だろう。
与党の質問時間増やせと主張するのは、
政府と与党の信頼関係が揺らいでいる
そんな皮肉も言いたくなる。
196常会は、冒頭から波乱含みの展開だ。
さあ今日もブレずに曲げずに、
確実に前進します。
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2018.1.24
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皆様のコメントを受け付けております。
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逢坂さん、いつも頑張って下さってありがとうございます。
24日の朝日新聞、朝刊夕刊を読みました。
23日、そして今日もでしょうか質問時間の配分をめぐり、野党は理不尽な要求を迫られ、理不尽な扱いをされ、なんと悔しいことでしょう。
野党筆頭理事の逢坂さんは睡魔も吹っ飛ぶほど、怒り心頭のお気持よく
分かります。
毎日、先生から徒然日記を通して政治のことを教えて頂いてるので、私も同じ気持でおります。朝刊には29日にも国政全般を議論する衆議院予算委員会を開きたい考えで、野党の質問時間削減を狙うとも、ありました。
でも、質問されては困る問題は山積だし、国民の前に明らかにされたくない気持で、野党の質問時間を出来るだけ減らしたい一念なのは、逃げ回る安倍さんの姿を見れば、誰でも分かることです。
安倍さんは「国民はバカだ、という信念を持ってる」という記事を読んだ事があります。政治に関心をもたなければ馬鹿にされたまま、どんどんおかしな方向に行くという危機感を皆が持たなければと思います。
逢坂議員が悔しい思いをしながら頑張って下さってるのですから、国の行く末をしっかり考える人が一人でも増えなければ、逢坂さんに申し訳ない気持です。
逢坂さん、先日も「体に気をつけながら」と言って下さってました。
逢坂議員が頼りの国民は、全国にいらっしゃいます。
健康にもご配慮、とても難しいですけどよろしくお願い致します。出田
無理を通せば道理が引っ込むという諺がありますが、与党は国会で無理を通しすぎます。これ以上、道理が引っ込んでしまったら、更に増長するので無理を引っ込ませて道理が通るようにしましょうね。とりあえず逢坂先生は連日忙しく大変お疲れのことと思います。ゆっくりおやすみくださいませ。