徒然日記
9月15日 その3676『逢坂誠二の徒然日記』(5373)
夜明け前のワシントン、
今日も空に多少雲があるようだ。
11日からの4日間、
ワシントンでフルに活動した。
1)主な活動
今回4日間の主な活動は以下だ。
正直なところ良くこれだけ
動き回ることができたと思う。
サポート頂いた皆さんに心から感謝したい。
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戦略国際研究所(CSIS)と
議会外交委員会室でシンポジウム。
ブルッキングス研究所、
マンスフィールド財団、
軍備管理協会(ACA)、
この三つのシンクタンクでラウンド・テーブル。
ヘリテージ財団と朝食会。
国会議員直接面談2名、
政策担当補佐官など面談10事務所。
国務省高官と直接面談。
識者・記者との朝食会など5回。
そして記者会見。
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4日間でよくもこれだけ対応できたと思う。
しかも単に回っただけではなく、
今後の継続した意見交換を約束したり、
新たな人脈づくりにも大きな成果があった。
また米国議会外交委員会室でのシンポジウムで、
発言ができるとは思わなかった。
もちろんそこは単に会場になっただけのことだが、
米国議会の独特の雰囲気がある中での発言も
貴重な機会だった。
2)留意点
今回の訪米で主な項目について
思うことをメモ的に記しておく。
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日本のプルトニウム消費などの姿勢について、
評価する声はあるものの
100%の信頼があるわけではない。
協定を変更しようがしまいが、
日本は次のことを明確にすべき。
余剰プルトニウムを抱えないための具体的道筋の明示。
六ヶ所での生産量は稼働原発の使用量を超えない。
核燃料サイクルができないなら乾式キャスクへの検討。
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複数の議員事務所、あるいは議員本人から、
日本の現状について国務省に
働きかけるなどの言及があった。
六ヶ所を動かすことへの懸念、
核燃料サイクルの経済性にも疑問なども共有できた。
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日米原子力協定が
30年の満期を迎えることについて、
議会筋はあまり認識がない。
一方、国務省など政府関係者は、
十分認識をしているが反応は二つ。
このまま日米双方が異論なく自動延長する考えと、
この機会にプルトニウム、
使用済核燃料問題を議論すべきとの考え。
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日本の47トンのプルトニウムについて、
議会筋の認識は薄いが、
核不拡散に取り組む議員は心配している。
日本のプルトニウム処理は合理性を欠く、
プルトニウム消費と供給の辻褄が合わない
などの指摘が多かったが、
日本政府は、公式にはそれを認めていない。
日本が発電でプルトニウムを
削減できると考えている方は少ない印象。
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北朝鮮のミサイルなど
東アジアの安全保障に言及する方が多い。
特に日本のプルトニウムがこれ以上増えると、
安全保障上、問題がある。
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核燃料サイクルと再処理は、
あまりにもコストが高いので、
アメリカは撤退を決めた。
日本がこれを継続する理由が
分からないとの意見も多い。
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日本の原子力政策をどうするかは、
日本の主権の問題であり
アメリカがどうこう言う問題ではない。
日本の原子力政策の転換に、
アメリカが賛成しないなどの噂があることは間違い。
一方、プルトニウム保有などは、
一国だけの問題ではなく、
特に日米が協力して協議すべき課題。
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アメリカはでは経済的に
核燃料サイクルを進める必要がないと断定したが、
そうしたことを思うと
改めて大間原発を進める意義はない。
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今後、整理が必要だが、
以上、手元のメモからの一部抜粋だ。
今日の昼、ワシントン・ダレス発の
飛行機で帰国する。
帰国後、最終の新幹線で帰函となる。
体には厳しいが、大きな成果を抱えて
心には清々しい雰囲気が漂っている。
さあ今日も、確実に前進します。
== 2017.9.15 ==