徒然日記

9月22日 その3317『逢坂誠二の徒然日記』(5014)

昨日も、密度の濃い1日となった。

起床し、筋トレ、ストレッチなどを行った後、
国会に向かった。

国会では総務省、法務省と打ち合わせ後、

両院議員総会に出席し、帰函。


帰函後は、市役所と打ち合わせ、
その後、異業種交流の定例会合に出席し、
さらに最終のJRで札幌に向かい、

今日は札幌で朝を迎えている。

いつもお世話になっている
薬剤師会幹部のお父様が逝去され、
今日は、葬儀参列のための来札だ。


1)民進党役員体制

昨日、衆参両院議員が出席する両院議員総会で、

代表代行以下の新役員体制が決まった。

予め報道で流れているものと同じ内容の人事が、
蓮舫代表から発表され、
特段の意見もない中、いわゆるシャンシャンで決まる。

出席者が全体の半分に満たず、

一部報道にあるとおり、

熱気を欠く、諦めムードの漂う総会となった。

この理由は、ひとえに幹事長人事にあるのだと思うが、
ひとたび決まった以上は、その体制の中で、
最大限の努力をするのが、組織の常道だと思う。

民進党として、
この常道が守れるのかどうか、

そのあり方が試されている。

それにしても、一体感のない人事だ。

稚拙な意図が見え見えで、

さすがの私も呆れている。


2)対案主義

報道などでは、野党は政府与党に対し、
しっかりと対案を提出することが
大切だと指摘される。

確かに常識的にはそうなのだろうし、

その指摘は報道もし易いことだろう。

だが私は、全ての政策について対案などを
提出する必要などはないと感じている。


逆に対案を出すことは、
今の一強与党体制を利する場面も多いだろう。
(だから自公は、対案主義を逍遥していると思う。)

政策は、是々非々で良いのだし、

対案の出せる政策もあれば、

その性質上、対案の出せない政策も多い。

対案を出すべきものと、
対案を出さないものを見極めることが大切だが、

報道ベースでは、こうした指摘は皆無のようだ。

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特に現在の安倍政権の経済政策は課題山積だ。


異次元の金融緩和、マイナス金利、
国民の年金資金での国内外株式の購入など、
従来にはない荒技を安倍総理は展開した。

その結果、現在はこの政策を
転換できない窮地に陥っている。


下手にこの政策を転換すれば、
株が暴落したり、金利が上昇したりと、
予期せぬ、しかもよからぬ方向へと
経済が動き出す可能性がある。

安倍政権の経済政策の問題の一つは、

その政策を転換しようにも
それができないところにまで
経済政策を追い込んでしまったことだ。

いわゆる出口戦略が描けない、
これが大問題なのだ。

次にどんな経済政策を展開するにせよ、
現在の政策を転換できないものに

対案などを出してもそれは実現可能性の少ない
机上の空論になり兼ねない。

対案の作りようがない経済政策を推し進めた責任は重い。

こんな状況の中で、対案主義を掲げることは、
非現実的な選択肢になってしまう。
(実現手立ての不確かな理想論的経済政策は策定できるかもしれないが)


こんなことも含め、
対案一辺倒ではなく、政策に関しては

是々非々が妥当なのだと私は思う。


3)核燃料サイクル

政府は昨夜、高速増殖炉「もんじゅ」を廃止する方向に大きく傾いた。


もんじゅは、使った以上の燃料を生み出す「夢の原子炉」と言われた。

これまで1兆円を超える事業費が投入されたが、

わずか250日程度しか動かず本格稼働したとは言えない。


稼働しない状態がもう20年以上も続いている。

稼働していないのに、この間の維持管理費用は、毎年200億円余り。

今後、稼働させるためには、

新基準に適合させるなどの対策経費が5千億円とも数千億円とも言われる。

こんな原発の稼働に、この20年もこだわってきたことが常軌を逸していた。

なお廃炉には30年かかり、その費用は3000億円との試算もある。

つまりもんじゅは、推進するも地獄、退くも地獄という状態になっている。


実はこれは、もんじゅには限らず日本の原発全体の姿に私には見える。

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もんじゅ廃炉の方向は、喜ばしいことのように思うが、
政府はまだ懲りていない。


昨日の会合でも核燃料サイクル政策を推進を明確にし、
今後の高速炉開発の方針を策定することを確認した。

すなわち、核燃料サイクルありきなのだ。

今、日本政府がすべきことは、

核燃料サイクルの見直し、原発政策の抜本見直しだ。

従来から使用済み核燃料の処理などバックエンド対策が全く不透明な上、
東日本大震災による福島第一原発の大事故、
こんなことを思えば、政策の大転換は当然のことだ。


今、原発政策全体を見直さなければ、
日本の原発全体が、もんじゅのように、
推進も地獄、退くも地獄状態になってしまう。


実は、今もそれに近い状態だと思うが、
ならば退く判断は、1日も早い方が、傷が浅く、
次の方針の選択肢も広いだろう。


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原発は、
政策目的をもっとシンプルに吟味して、

ターゲット絞るべきだ。




さあ今日も、確実に前進します。

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            2016.9.22

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