徒然日記

7月31日 その2949 『逢坂誠二の徒然日記』(4593)



夜明け前の函館は、霧につつまれている。

気温は22度程度。

湿度が高く、昼に向かって降水確率が高くなる。

昨夕、帰函し二つの会合に出席した。

ところが夕方の飛行機が
予定よりも30分近くも遅れ、最初の会合は遅刻してしまった。

1)安保法制
参院での安保法制の議論が酷い。

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総理補佐官が講演で、安保法案に関連し

「法的安定性は関係ない。
 時代が変わったのだから政府の
 (憲法)解釈は必要に応じて変わる」と述べた。

法的安定性は法治国家の大原則だ。

その時々で権力者が勝手に憲法解釈を変えてしまえば、
憲法が権力を制限する「立憲主義」は崩壊する。

この総理補佐官は、安保政策を担当している。

憲法解釈を変更した昨年の閣議決定や
安保法案づくりを主導してきた。

この補佐官は、安全保障上の必要があれば、
憲法をどう解釈しても構わないとの考えがあるのだと思う。

これはとんでもない話だ。

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総理の答弁もますます意味が分からなくなっている。


絶対にない


断じてない


いささかもない

安倍総理の答弁で、
上記のような根拠のない断定口調が増えている。

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戦争に巻き込まれることは絶対にない


徴兵制が敷かれることは断じてない


(専守防衛が)基本方針であることにいささかの変更もない

総理はこんなことを繰り返し答弁する。

さらに具体的な答弁を求められると、
条文をオウム返しに繰り返し読み上げる。

参院委員会の総理の答弁は、
こんな場面が多く説得力が全くない。

特に法案の合憲性に関しては、
全く説得力がない。

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参院では、ホルムズ海峡問題以上に、
中国や北朝鮮を名指しして
危機感を煽って議論される場面が多い。

しかしそうなれば、それは集団的自衛権ではなく、
個別的自衛権で対応すべきものである可能性も高い。

ならば何のための今回の法案なのか、
全く意味不明の議論になってしまう。

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総理や総理周辺の議論を聞いていると、
そもそも法的論理性や
法的安定性を度外視している雰囲気を感ずる。

多くの質疑者は、
法的論理性や法的安定性は当然の前提として質問をしている。

しかし答弁者が、そんなことを意識していないとするなら
やり取りはかみ合わないのは当然だ。

単にとにかく自衛隊の活動範囲を広げたい、
それが総理の本音なんだろうと感ずる。

こんなことでは、
法律を議論する国会としては、
滅茶苦茶なことになってしまう。

今日は本来、砂川市で講演の予定だったが、
急遽、衆院本会議が入った。

そのため函館市内一箇所で朝の街宣を行った後、
再上京となる。

函館も暑いが、
東京はもっと気温が高く猛暑日の見込みだ。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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      2015・7・31
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. おはようございます。

    毎日繰り返される「安保法案審議」は、現在、日本の国にとって全く意味の無いものになってきている。
    安倍総理も「米国との約束」を大変失敗と痛感している事でしょう。こんなに国民は、自分たちよりも優れた意識感覚を
    持って生きているのだと。もう、今回は、失敗だとそろそろ感じて来ているでしょう。
    国会審議を見ているとひどく顔色悪く話も何を言わんとしているのか意味不明な事を言い、聞けば聞くほどわからなくなる。 ともかく、政府が、憲法は、大事なものだと言いながら、「解釈方法」によってどんな考え方も出来るやに言って今回の法案を通すなら、国民も「憲法、法律」の解釈変更は可能なんだと言う事の了承を取ってこれから進むと言う覚悟をすればよいんでしょう。いくらなんでも、国民を馬鹿にしている。あの方の精神は、まーこんなもんだとわかっただけでも
    これからの為の収穫になったと言う事です。

    ところで、昨日の道新で米国出身の方の「安保法制」に対する言葉が出て居りましたね。
    アーサー・ビナードさんと言う方ですが、安倍総理がなんで安保法案を今回出してきたかと言うと米国は
    米国の国防総省の金繰りが、悪く何も出来ないので日本の金を出させて人材派遣をさせて自分達の代わりをさせようとしているとの事です。ましてや米国人は、もう戦争による殺人及び自国民の死亡は、国民に支持されない、と言う事を分かって
    日本にやらせようとしている。それに安倍総理は、まんまと乗ってしまったのですよ。こんなバカな事があって良いのか。
    これは、フィリッピンでも以前にあって少しの間、やりましたがフィリッピンも分かって現在は断って居りますね。
    逢坂さん、この参議院審議でこのことを出して、こんな事をはするべきじゃないと言って廃案にすべきです。
    お願いします。それよりも北朝鮮拉致問題を米国にお願いしていないで安倍総理が、直に行って日本人を連れ帰る様促してください。モンゴルに頼んでると言ってみたり米国に頼んでると言って見たりでは、信用出来ません。
    歴代と言っても自民党総理は、やって来ましたが、この方は全く駄目ですね。国民の信用は、ゼロですよ。

    又、この方は、自分が決めた人事は、何があっても辞めさせません。これは、自分に責任がかかってくるからです。
    これは、作戦を練って辞めさせる人を的を絞って3、4人行かせてしまいませんか。そうすれば、どうにも出来なくなるでしょう。

    又、自民党の選挙関係者が、動き出しましたよ。民主党も早く体制固めをして過半数獲得をしなければならないと思います。「解散」は、早く来ると思いますよ。用意を急ぐようお願いします。前の様な事の無きよう。

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