徒然日記

10月23日 その1550『逢坂誠二の徒然日記』



函館は、雲の多い朝を迎えました。

今も弱い雨が降ったり止んだりしています。

この状態は午前中一杯続くとのことですが、
午後には晴れ間ものぞくようです。

予想最高気温は18度程度です。

1)脱原発
今朝は、
雨のためいつもの散歩を取りやめて、
本を読んでいました。

過日、河合裕之弁護士から頂いた
『脱原発』(青志社)です。

河合先生は、浜岡原発差止訴訟弁護団長です。

本書では、
その訴訟の様子や、
原発を止めるための方向について語られいます。

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河合先生は、
日本の原発の問題点を具体的に指摘しています。

一つは、「単一故障指針」です。

これは、万が一事故が起きた場合、
安全装置の全てが壊れることを
想定しないで良いという考え方です。

例えば緊急電源用ディーゼル発電機(DG)は、
原子力発電所には複数設置されています。

この場合の事故想定では、
DGの全てが壊れることを想定する必要がなく、
DGのうち最強のもの一つが壊れたことを
想定すれば良いというのが「単一故障指針」です。

この前提によって、
日本の原発の大丈夫だと判断しているのです。

河合先生は、ここが問題だと指摘します。

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また「想定外」も問題視しています。

想定外は、だれも予測できなかったんだから、
誰にも責任がないこと意味すると指摘しています。

ならば、誰が想定したんだという
「想定責任者」を問うべきというのが、
河合先生の主張です。

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本書から原発訴訟の
何とも言い難い雰囲気が伝わってきます。

3.11以降、従前と同じ考え方での議論が
成り立たないのは明白です。

2)チェルノブイリ・ハート
昨日、函館事務所の小島君と
映画『チェルノブイリ・ハート』を観てきました。

これは1時間の短編映画です。

監督は、マリアン・デレオさん。

2003年アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞しています。

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原発事故がもたらす、
チェルノブイリの被害の実態が淡々と映像で流れます。

現在、ベラルーシは、
国土の99%が放射能で汚染されています。

ベラルーシは、
他のヨーロッパ諸国に比べて、
乳幼児死亡率は3倍高く、
肢体不自由で生まれる子どもは
25倍といわれています。

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この映画の内容は予め知ってはいましたが、
実際に映画を観たのち以降に、
極めて重苦しい雰囲気に包まれています。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2011・10・23 Seiji
Ohsaka

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