徒然日記
7月18日 その2521『逢坂誠二の徒然日記』
夜明け前の函館、
山の端付近が赤くなっている。
最近、見ることの無かった
私の好きな空の雰囲気だ。
夜明け前、あるいは日没頃は、
空色の変化が激しくて見ていて飽きない。
今日の予想最高気温は26度とのことだ。
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昨朝は、街宣を1か所で切り上げて、
南茅部に向かった。
天然昆布漁解禁日のため、
漁模様を確認するためだ。
予め今年の昆布の生育は悪くないと見られていたが、
浜に行くと、予想通りの結果だ。
肉厚の昆布が次々と水揚げされ、
めいめいの干場に運ばれて
家族総出で昆布を干す光景を見ていると、
じわっとした安堵感がこみ上げてきた。
今朝ももう既に凪の海で、
昆布採りが始まっているはずだ。
1)飛行機墜落
嫌なニュースが飛び込んできた。
日本時間の昨夜10時過ぎ、マレーシア航空機が
ウクライナ東部ドネツク近くのロシア国境付近で墜落した。
ウクライナ内務省高官は、
乗員15人と乗客280人の全員が死亡したと述べている。
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さらにロシア通信によれが、
ウクライナ内相顧問はフェイスブックで、
マレーシア航空機は
対空ミサイルシステム
「ブク」で撃墜されたと明らかにしているという。
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まさかの事故?、事件が発生した。
嫌なことの引き金にならなければ良いが…。
2)10年前に予兆を捉える
川内原発再稼働関連の記事を読んで飛び上がった。
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規制委員会の田中委員長が、
川内原発に大きな影響を及ぼす火山の巨大噴火について
「少なくとも10年前」に予兆を捉え、
その時点で原子炉を止めて、
核燃料を運び出すと発言しているようなのだ。
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10年も前に火山噴火の予兆を
捉えることが出来るのだろうか。
田中委員長は、
GPSモニタリングで可能と判断しているようだが、
私には何とも信じがたい。
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川内原発周辺は火山が集中し、
巨大噴火のリスクが高い地域だ。
これらに関し九電は、
過去に巨大噴火を起こした三つのカルデラについて
「火砕流が敷地内に到達した可能性が否定できない」としている。
ところが一方、
「原発の運用期間に巨大噴火が起こる可能性は十分低い」
と評価し、規制委もそれを妥当と判断しているのだ。
どうにも理解できない。
なぜ原発の運用期間に
巨大噴火が起こる可能性は低いと言えるのだろうか。
これも驚きの論理だ。
田中委員長は
「日本は世界と比べて、自然災害が飛び抜けて厳しい。
安全性は世界最高レベルだと思う」
とも言っている。
安全神話が、またしても歩き始めた感じがする。
3)理想主義的現実主義
一昨日の朝日新聞に、
難民救援など国際経験が豊富な
立正佼成会外務部長の根本昌廣さんの
集団的自衛権に関する談話が載っていた。
==以下、引用==
閣議決定の翌々日、
集団的自衛権の行使容認に反対する教団声明を携え、官邸を訪れた。
その際、私は「近隣諸国との信頼構築が先ではないか」
と菅義偉官房長官に訴えた。
敵・味方で考えると「不信」が生まれる。
武力が一番の抑止力に思える。
だが、「信頼」に基づくと、互助、互酬が一番の抑止力になる。
対話に重きをおき、
共生の道をさぐることこそが長い目で見れば平和をもたらす。
それは人類の歴史が教えるところだ。
こうした考え方は「理想主義だ」「現実ばなれしている」
と言われることもあるが、
私たちは自らを「理想主義的現実主義」ととらえている。
まったくの理想を語っているのではない。
私は25歳から立正佼成会の国際畑で、
人道支援のため、イランのクルド人難民キャンプやソマリア、
アフガニスタン、旧ユーゴスラビアといった紛争地帯を歩いてきた。
確かに武器を持っていれば安心だ。
丸腰で活動すると危ない目には遭うけれど、
丸腰ならではの信頼がある。
お互いが報われていく。それは仏教の教えそのものだ。
武力をもって戦うことに焦点をあてると、
いまの自衛隊は「消極的」に見えるかもしれない。
だが、私は紛争地帯で、
戦闘のために日本は自衛隊をもっと多く連れてきて、
と言われたことはない。
国籍、民族、敵、味方で命の差別化をせず、
多様な分野で信頼醸成の基盤を強化することにこそ、
日本の国際的役割があるはずだ。
==以上、引用終了==
この発言、全く同感だ。
多くの方に
こうした考え方を共有して頂きたいと思う。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2014・7・18
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