徒然日記
10月24日 その2254『逢坂誠二の徒然日記』
ミュンヘンの
朝だ。
21日からミュンヘン、シェーナウ、
ウルム、シュトラウビングを回って、
昨夜遅く、再度、ミュンヘンに戻った。
3日間で、千キロを超えるハードな移動だったが、
安全運転で無事に、
しかも予定通り行程をこなすことができた。
この間、多くの出会い、気付きがあった。
日本では難しいと思われていることも、
ドイツでは、なんなく乗り越えていることも多い。
とにかく「やる気」が大事なのは、
十分に理解できた。
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昨日、木質バイオマスに関する
技術センターを訪問したが、
日本との本気度合い、熱意の差は歴然だった。
これほどまでに差があるとは、
ちょっと驚きだ。
展示スペースには、70台近い、
木質バイオ用ストーブやボイラーが並べられている。
蓄熱タンク、配管の断熱材、ペレットの品質、
薪へのこだわりなどについて話を聞くと、
日本のそれは、
子どもだましのようなレベルに感ずる。
とにかくヤル気、本気度が違う。
これがドイツの現状だと
ハッキリと認識することができた。
しかし、日本でやれないことはない。
十分に実現可能であることも事実だ。
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ただ日本の脱原発への取り組みは、
何とも残念なことだ。
ここだけは、今のところ如何ともし難い現状だ。
大間を含め、
社会のあり方を大幅に見直す時期であることは明確なのだが、
そこに至るまでには、大きな困難が待ち受けている。
ドイツのテレビでも日本の天気予報が流れる。
そこに記載のある都市は。
東京、京都、そして福島の三つだ。
そして予報では、かならず福島に言及している。
ドイツでは福島の問題を、
それほど大きく受け止めているのだ。
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今回のドイツ訪問で、
社会インフラの日本との整備度合いの差には愕然とした。
アウトバーン以外の道路も、実に綺麗だ。
舗装にでこぼこや、つぎはぎ、穴がない。
車で走行しても、日本の道路とは全く違う。
また訪れる施設の整備度合いも、
日本とは全く違う。
プレゼン機器も、テーブルや床なども
実に整備が行き届いている。
昔の日本は、あんな風だったと思うのだが、
今のドイツと日本の差は歴然だ。
いつのまにか日本は、
本質的な向上心を失い
化石のようになったのかもしれない。
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今日は、朝からバイエルン州政府の方とお会いして、
原子力依存が60%と高いバイエルン州政府の
脱原発の現状などをヒアリングすることにしている。
残されたドイツ滞在期間も、
精神を集中して、
体全体であらゆることを受け止めたい。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・10・24 Seiji Ohsaka
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