徒然日記
10月7日 その2237『逢坂誠二の徒然日記』
台風23号に続き、
台風24号が沖縄に近づいている。
このため沖縄は、今日も荒れた天気となるという。
北海道は、
昨日の好天から徐々に雲が増える見込みだ。
1)進水式
過日、函館どっくで、
生まれて初めて進水式を見学した。
船長が170メートル近く、
幅が30メートルもある巨大な船が、
海側に少しだけ傾斜した船台に載っている。
間近で見る船体は圧倒的な迫力だ。
一度、海に入ってしまうと、
海面にもぐってしまい見ることのできない船底などを、
あれほどマジマジと眺めたのも生まれて初めてだ。
分厚い鉄の板が実に巧みに曲げられて、
美しい曲線を描いている。
ブロック毎に作成された船の各部分を、
船尾から積み木を重ねるように、
船台の上でくみ上げるのだと言う。
3万2千トンもある巨大な船の建造は、
それは膨大で緻密、しかも豪快な作業だ。
船台に載っている、その船を見ているだけで、
得も言われず心が躍る。
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進水予定の時刻にサイレンがなる。
ドック全体に響き渡るスピーカーから
作業指示が発せられると。
何らかのストッパーでも外すのだろうか、
多くの作業員が船底にもぐり込んで走り回る。
その作業が終わると、いよいよ進水だ。
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巨大な船体が、
海側に傾いた船台のうえでちょっとだけ動く。
おっ、もう始まるのかと思う間もなく、
船全体が海に向かって動き出す。
最初は静かでゆっくりだった動きが、
あっと言う間にゴー、ゴロゴロ、ズーワーンと
何とも形容し難い轟音とともに海に向かって進む。
まさに進水だ。
スピードが一気に上がる。
もっとゆっくり穏やかに
海に浮かべられるのかと予想していたのだが、
思いのほかスピードが早い。
海面に向かって巨体が進む。
海に突き刺さるように、
海水面を切り裂いて、船体が海に浮かぶ。
まさに一瞬の出来事だ。
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船体が去った船台には、
巨体が海に浮かんだ反動で、激しく波が寄せてくる。
そして船台には、何百、何千という、
陸上競技の砲丸を思わせる鉄のボールが転がっている。
このボールがコロになって、船が海に滑り出るのだ。
主の居なくなった船台では、
再び多くの皆さんが、
後片付けの作業を開始する。
造船とは、
高度な技術、緻密な作業に加えて、
長年の熟練、経験、そして勘とチームワーク、
こうしたものが混然一体となった、
総合芸術なのかもしれない。
とにかく心揺さぶられる進水だった。
次回も、是非、見学したいと思う。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・10・7 Seiji Ohsaka
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背景がオレンジですか?
斬新というか画期的というか・・・。
びっくりです!