徒然日記
8月3日 その2171『逢坂誠二の徒然日記』
昨夜、江差町で、自治体職員の皆さんに、
憲法と原子力に対する講演を行った。
当初、江差町で宿泊の予定だったが、
今日は八雲町でイベントに出席すること等もあり、
予定を変更して、昨夜遅く、帰函した。
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この時期、全国の自治体では、
様々な夏のお祭り、イベントが開催されている。
多くの皆さんのHPなどでは、その情報が満載だ。
函館も過日のGLAYのコンサートに引き続き、
港まつりが開催中だ。
今日も「ワッショイ函館【堀川・五稜郭コース】」が実施される。
函館港まつりのHP:http://www.hakodate-minatomatsuri.org/
1)内閣法制局長官
安倍総理は、憲法改正に極めて熱心な上、
憲法解釈を変更して、
閣議決定によって、
集団的自衛権の行使を容認する方向だと、
報道されている。
昨年4月に発表された自民党の憲法改正草案、
ここ十年あまりの安倍総理の憲法に関する発言などを勘案すると、
安倍総理は、立憲主義を理解しているのかどうか、極めて危うい。
しかも安倍総理などの言動は、
憲法を擁護し尊重する義務(憲法第99条)に照らし合わせると、
決して適切とは言えない印象をうける。
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こんな状況の中で、
昨日、驚くべきニュースが飛び込んできた。
集団的自衛権の憲法解釈の見直しに積極的な方を、
内閣法制局長官に起用するというのだ。
現在の山本庸幸内閣法制局長官は、
従来の政府解釈(集団的自衛権は認められない)を堅持する立場だった。
その山本内閣法制局長官が退任し、
後任に小松一郎駐仏大使を充てるという。
小松氏は外務省出身。
小松氏は、
これまでも集団的自衛権の見直し、
容認に積極的だったという。
法制局長官の後任には、次長がそのまま昇格するのが慣例だが、
小松氏は法制局の勤務経験はなく、異例の人事となる。
自民党の石破茂幹事長は昨日の記者会見で、
小松氏の起用に関し
「国際法のみならず国内法の知見も十分だ。
集団的自衛権を行使できるようにするという
わが党の立場からすれば、極めてふさわしい人材を得た」
と述べたようだ。
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国民が関与できない中で、
平和憲法の根幹が変更されるという恐ろしい事実。
選挙中には、こうしたことに言及もせず、
選挙で大勝したら国家の根幹に関わる重大なことを行う。
これが民主主義国家なのだろうか。
しかも日本を貫く根幹とも言える平和の理念が、
国民不在のまま変質し兼ねない。
この愚挙に対して、大きな声を上げねばならない。
2)清流日本一
国が管理する全国163河川の938地点で実施した
2012年の水質ランキングで、
尻別川と後志利別川は4年連続で日本一の清流となった。
両河川ともBODの年間平均値が、
1リットル当たり0・5ミリグラム以下。
生活排水などで汚染されていない水質とされる1ミリグラムを大きく下回ってい
る。
両河川とも私の身近にある河川であり、
嬉しいことだ。
3)放射性物質
東京電力は昨日、
福島第一原発で事故後の2011年5月以降、
地下水を通じて海に漏れ出た放射性トリチウムが、
20兆〜40兆ベクレルに達するとの試算結果を発表している。
事故前に運転で1年間で放出されていた量の
約10〜100倍にだという。
東電は、より環境に影響を与えやすい
ストロンチウムの流出量についても
今後、試算するという。
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福島第一原発の状況がどうなっているのか、
断片的な状況が五月雨的に発表はされる。
しかし全体を俯瞰する、
全体状況を把握できる情報が必ずしも存在しない。
発表される情報を見る限り、
現場では場当たり的な対応の連続であり、
将来を見通せていないのだろうと推測せざるを得ない。
今日も地元で活動が続く。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・8・3 Seiji Ohsaka
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