徒然日記
7月17日 その2154『逢坂誠二の徒然日記』
昨日、都内と京都で用務があったため、
今日は東京での朝だ。
今朝の都内は、空全体に雲が広がっている。
今にも雨が落ちてきそうだ。
朝の気温は23度。
日中は28度程度になる見込みだ。
1)インターネット選挙運動
インターネット利用による選挙運動は、
有権者よりも、
やはり候補者、政党の盛り上がりが先行している印象だ。
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情報量は、
政党や候補者からの流されるものが圧倒的に多く、
予想されたとおり、
有権者との双方向のやり取りとは言い難い状態だ。
政党はともかくとして、
候補者や候補者事務所が、
双方向のやり取りに適確に対応するためには。
相当なノウハウとマンパワーが必要なことは明白だ。
双方向のやり取りが実現するのは望ましいのだが、
ノウハウとマンパワー、つまりお金をどうすべきかが、
極めて大きな課題だ。
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流される情報の内容は、
遊説日程や遊説の様子が最も多いかもしれない。
今回の選挙は、この程度のことで、
何となく終了するのだろうが、
次回も、遊説日程とその様子だけの情報なら、
きっと有権者に飽きられるだろう。
(もう既に、飽きているとの声もあるが…。)
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一般論として、政策情報に対する期待は大きい。
もちろん今回も政策についての情報も少なくないが、
政策情報の出し方などは、
もっともっと工夫しなければならないだろう。
また政策情報は、
選挙時に急に発表するのではなく、
日ごろから、ネット等を通して、政治家の考えや思いを周知し、
有権者の皆さんと
やり取りができる環境を構築するのが望ましいと思う。
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政策情報を望む声が多いのは正論だが、
政策情報だけでは、
多くの有権者の皆さんを
引きつけられないのも現実だ。
しかし、政策情報がなければ意味がない。
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・
原発推進を止め、脱原子力社会の構築
・
TPP参加よりも、各国との丁寧な交流の拡大
・
憲法96条改正に反対すると同時に、
憲法に関する熟議を行う
・
格差拡大型経済から広く利益の得られる経済へ
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例えば上記のような政策を掲げた場合、
それをどう皆さんに伝えるべきなのだろうか。
私は、こうした政策を、
単に紙やネットでお知らせするのではなく、
日常的な討論を行ないつつ、政策を練って強化し、
徐々に有権者の皆さんと共有する、
そんな姿が望ましいと思っている。
それはあまりに手間がかかり、面倒なことだろうか。
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インターネット選挙運動で、考えるべきことは多い。
2)USTR
昨日の日本経済新聞で、
TPP交渉の米国の交渉窓口となる
USTRのマイケル・フロマン代表の言葉が紹介されていた。
== 以下、記事一部引用 ==
USTRでも通商交渉を
安全保障の一環と位置付け
「単なる貿易の問題ではない。
ジオポリティクス(地政学)の問題だ」と言い切る。
「米国の輸出拡大のために
ありとあらゆる手段をつかうつもりだ」と力を込めた。
== 引用終了 ==
単なる貿易ではなく地政学との指摘は、極めて重要だ。
安倍総理には、
この覚悟があってTPP参加を言っているのか、
私には、はなはなだ疑わしい。
フロマン代表は、
通商交渉は、貿易を超越した
国家全体の巨視的問題と捉えているのだろう。
TPPは、その交渉の中でも、もっと範囲が広い総合的なものであり、
国家観を変えるほどの問題なのだ。
つまり日本社会のあり方を
根底から変えかねない大ごとであるにも関わらず、
金銭的な利益だけで交渉参加をしてはならない。
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さらに米国は、
輸出拡大のためのありとあらゆる手段を使うのだがら、
相手国の国情を考慮するとは、一般的には思い難い。
これが米国の現実なのだろう。
今日は都内で残された用務をこなした後、
帰函する予定だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・7・17 Seiji Ohsaka
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