徒然日記
1月31日 その1989『逢坂誠二の徒然日記』
函館の朝は、雪もふっておらず穏やかだ。
夜明け前の気温は、マイナス6度程度。
日中は4度まで上がると言う。
厳しい寒さから解放され、
心にもちょっと余裕が出そうだ。
1)新年度予算案
国の新年度予算案が、
一昨日、閣議決定された。
今回は、政府自身が、
15ヶ月予算と銘打っているだけに
新年度予算だけで内容を判断するのはではなく、
補正予算と新年度予算を一体のものとして、
その内容を吟味すべきだ。
====
この二つの予算を見ていると、
本当に心が痛む。
公共事業を中心にして大盤振る舞いだ。
関係者の皆さんは、大喜びの内容だと思うし、
予算の恩恵を受ける人からは批判は出ないだろう。
だが、こうした派手な宴の裏で、
財政規律は全く絵空事になってしまった。
新内閣は、
経済再生を強く訴えているが、
今回の予算は麻薬であり、
劇薬の側面を持っている。
私は、国の借金に対しても色々な懸念を持っているが、
国の予算に付き合わされて、
増額する自治体の借金のほうが気になっている。
国の借金は、借換を繰り返して、
ある種の永久債的な側面を多少持っている。
しかし自治体の借金は、
返済期限が明確に決められて、
リスケジュールを行うことは考えにくい。
もちろん今回の地方の借金返済を、
国が後年度肩代わりする部分も多いのだろう。
しかしこの方式も破綻状態になっている。
国が借金をして大盤振る舞いをすることも問題だが、
それに付き合わされた自治体が借金を続けることは、
もっと大きな問題を孕んでいる。
自治体には、
金融や貨幣をコントロール力がない上に、
起債の自由度が低いため、
その財政の健全性を保つのは、
国の財政以上に厳格でなければならない。
一月も今日で最後。
時間の流れは早い。
さあ今日も、しっかりと前進します。
=============
2013・1・31 Seiji Ohsaka
=============
マグマグの送信登録・解除はこちらです。
http://www.ohsaka.jp/magazin/