徒然日記
12月31日 その1958『逢坂誠二の徒然日記』
今年最後の日記だ。
この一年間も、皆様にお世話になった。
数多くの皆様に支えられて、
今年を過ごすことができた。
心から感謝している。
1)経済
マスコミが行う世論調査で、
国民が政治に期待することの上位に上がるのが、
「景気の回復や経済の活性化」といった項目だ。
確かに理解できなくはない。
新政権も、
金融緩和と公共投資によって、
景気の回復をめざすことが、
当面の第一目標だと言う。
これも確かに正しそうに聞こえる。
市場における自由な経済活動が社会の活力を生み出し、
国民生活を豊かにする必要条件であることは理解する。
しかし、それだけで十分なのかを、
良く考えてみる必要がある。
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社会構造がどんな状態であれ、
経済が活性化すれば、
国民が幸せになるというものではない。
経済の活性化がどんな形であれ、
とにかく景気が浮揚すれば、
社会が良くなるというものではないはずだ。
どんな社会があるべきものであり、
その社会の中で、どんな経済のあり方が良いのか、
こうした視点を抜きにして、
単に経済が活性化すれば何とかなるほど、
今の社会は単純ではない。
今回の新政権には、
この視点が欠落している、そんな印象を受ける。
実は、日本経済新聞にも、
この視点が十分ではなく、
日本の将来に危うさを感じている。
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経済面での自由な競争は促しつつ、
いわゆる経済や景気の活性化を目指すのは大事なのだが、
私たちのあるべき社会をあり方を
常に意識した経済でなければならない。
より具体的には、
雇用や人材育成といった面でのセーフティネットなどにも配慮しつつ、
国民の暮らしの豊かさに力点を置いた経済や社会を意識しないで、
単い経済や景気の活性化を考えることは、
ありり得ないということだ。
国民が豊かさや幸せを感ずる社会の構築のために、
経済の活性化は必要条件ではあるが、
それだけでは十分ではないことを、
少なくとも政治の場にいる人間は知るべきだ。
政治と経済の違い、その根幹を知らなければ、
利益追求一辺倒の暮らし難い国になってしまう。
留意が必要だ。
日本や地域の将来について、
思うことは多々ある。
しかしこの年末年始は、
少し心穏やかにしつつ、
過ごしたいと思っている。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2012・12・31 Seiji Ohsaka
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一年間お疲れ様でした。
今日書かれている危惧は、私も感じています。ただ、国民の意識が、今はその方向へどっと流れているのも事実だと思います。今後の政治に期待することは、新政権のもとの経済活性化と、野党の皆さんが、その危うさに対する的確な指摘をしていただくことです。
とにかく、逢坂さんにおかれましては、穏やかに過ごされて、しっかり体を休めながら、この国のために次への行動を取っていただきたいと思います。私も、遠い沖縄の地から、心より応援しています。
来年が、貴殿にとって素晴らしい年になりますよう念願しています。