徒然日記
10月2日 その1884『逢坂誠二の徒然日記』
一昨夕、台風のため上京できず、
昨日午前、都内入りした。
10月に入ったというのに都内は、
真夏のような暑さでうんざり状態。
最高気温も30度を超えた。
一転、今日は予想最高が24度と、
少しは秋らしくなる見込みだ。
1)内閣改造
昨日、3次野田内閣が発足した。
これに対して、マスコミや識者の皆さんが、
「○×内閣」などとレッテル貼って、
色々な論を展開している。
様々な議論を行うことは自由であり、
議論そのものを否定することはない。
しかし、基本的な仕組みを知らない、
あまりにも的外れな論調も多く、
辟易とする場面も多い。
例えば、独立性の高い審議会等で、
政治の関与ができない仕組みになっているものに対しても、
新大臣の就任で、
何らかの関与ができるかの発言をする識者もいる。
こんな初歩の初歩を知らないで、
一方的な評価をする姿には目を覆いたくなる。
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内閣はとにかく仕事だ。
スタートする前に、
あれこれ言っても始まらない。
実際の仕事の中で、
どれほど実績を上げられるか、
それが肝心なのだ。
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新体制の中で、
私がどういう役割になるのか
まだ明確にはなっていない。
政権交代以後、
総理補佐官、総務大臣政務官、
総括副幹事長・政調副会長と走り続けてきた。
今度も、どんな役割になっても、
全力投球で立ち向かいたいと思う。
2)大間原子力発電所
昨日、電源開発の北村社長が、
青森県の大間、佐井、風間浦の各自治体を訪問し、
大間原子力発電所の工事再開を伝えた。
また函館市にも、
電源開発の職員が訪問し、
工事の再開を伝えた。
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これは如何にも、拙速であり、極めて遺憾なことだ。
昨年、3月11日のあの事故以来、
原子力発電の脆弱さが明らかになり、
かつ一たび事故が発生すれば
回復不能な重篤な事態に陥ることが、
白日のもとに曝された。
今、新しい安全や規制のあり方が議論され、
今後、それが決まろうとしている。
つまり今までのやり方、
仕組みを変えようとしている矢先なのだ。
こうした動きを勘案することなく、
旧政権下で決められた従来の枠組みのなかだけで、
物事を判断するのは、道理が通らない。
仮の今回工事を再開しても、
安全基準等のルールが変更になれば、
手戻りになる作業があるかもしれないが、
それも承知の上での工事再開だという。
また当然、工事そのものの中止もあり得るだろう。
であるにも関わらずの工事再開通知は、
この一年半に起きたことを全く顧みない
極めて独善的な判断だ。
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また地元の意見聴取などの前捌きもなく、
一方的な工事再開通知と言うのも乱暴だ。
大間、佐井、風間浦、それぞれの自治体では、
地元経済のこと等を考えて、
工事の再開を熱望していると伝えられている。
工事を進めたい関係者からも、
「地元からは、強く工事の再開を求められている」との話を、
異口同音に耳にする。
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しかし、昨日の報道を見る限り、
青森3町村の議会では、
明確な反対意見はなかったが、
「漁業者は原発に不安を持っている。
工事再開は時期尚早ではないか」
などの懸念も表明されたという。
その他の報道を見ても、
青森3町村も歓迎一色ではなく、
非常に強い不安の声があるのだ。
それにも関わらず、
地元の意見を求めることなく、
一気に議会で再開を表明するのは、
何とかその場を取り繕いたいと会社側の意図が見え見えだ。
電源開発は、
政府の「エネルギー基本計画」を待って
工事再開を決定するとしていたはずだ。
しかしその方針を覆し、工事を再開宣言をした。
これについても、北村社長は、
地元からの早期再開の要請があったことを理由に挙げたが、
地元では、必ずしも賛成一色ではないことを
改めて認識すべきだ。
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函館市に対しても、
一方的に工事の再開を伝えているが、
こんな馬鹿げたことが許されるはずがない。
だいたいが、
大間原発から出る使用済みMOX燃料の扱いも未定であり、
さらにまた新規の
「トイレのないマンション」を建設するという
愚行を行ってはならない。
今後、政府、電源開発に、
工事再開をしないように強く求めると同時に、
大間原発工事無期限凍結に賛同する議員や関係者とともに、
さらに活動を強化する方針だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2012・10・2 Seiji Ohsaka
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