徒然日記

委員長の役割とは何か 【26年7月10日 『逢坂誠二の徒然日記』8589回】

アメリカとイラン、攻撃の応酬が始まりました。停戦協議は、完全に暗礁に乗り上げた格好です。一度始めた戦争は、容易に終局できない現実があります。何とも嘆かわしいことです。

1)委員長の役割とは何か
7月6日の参議院決算委員会で、西田昌司委員長が委員長として総括質疑を行いました。

質疑では、まず西田委員長が「責任ある積極財政」の考え方を説明しました。
政府が国債を発行して予算を執行すれば民間の預貯金が増えること、失われた30年は財政健全化ばかりを重視したことが原因であることなど、自らの財政論を展開しました。

その上で、「私の財政に対する考え方は、高市総理の掲げる『責任ある積極財政』と一致すると思いますが、いかがでしょうか」と総理に質問しました。
高市総理は、「かねてからこうした考え方は西田委員長と一致しております」「非常に貴重な御提言をいただいたと思っております」と答弁し、「責任ある積極財政」の考え方の下で国内投資を拡大していく考えを示しました。

さらに、西田委員長は北陸新幹線についても、地方負担の軽減を求め、高市総理は「あらゆる方法を検討して速やかに事業を進める」「ルートが決まれば精いっぱい早期開業に向けて支援する」と答弁しています。

私は、この質疑を聞いて率直な疑問を抱きました。

委員長は、委員会を公正・中立に運営する立場です。
もちろん、委員長も一人の国会議員であり、政策的な考え方を持っています。しかし、委員長という立場には、通常の委員以上に中立性への配慮が求められるのではないでしょうか。

理由は明確です。

委員長は、与野党双方から信頼される公平な議事運営者であることが期待されるからです。
今回の決算委員会で、委員長が自らの政策を詳しく展開し、その考え方への評価を総理に求め、さらに地元課題について要望を行うことが、委員長の役割として適切だったのかという疑問を持たざるを得ません。

国会はルールだけで成り立っているわけではありません。長年培われてきた慣行や節度によって、その公正性と信頼が支えられています。
だからこそ私は、今回の質疑を契機として、「委員長とはどのような役割を果たすべき存在なのか」を改めて考える必要があると思っています。

もちろん、衆議院と参議院では委員長の運営や慣行に違いがあるのかもしれません。私が衆議院で委員長を務めた際には、事務方から政策的な発言は控えるよう助言を受け、他の委員会での質疑や質問主意書の提出も控えるよう求められました。そうした経験を持つ私だからこそ、今回の委員長質疑には強い違和感を覚えました。

私の認識が参議院の運営慣行と異なっている可能性はあります。しかし、それを踏まえたとしても、今回の質疑が委員長に求められる中立性や公平性という観点から適切だったのか、私には納得できません。
委員長は委員会を代表する存在であり、その言動は国会全体の信頼にも関わります。この機会に、委員長の役割とは何かについて、改めて確認する必要があります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年7月10日 その6892『逢坂誠二の徒然日記』8589回】

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