徒然日記
オールドメディアの価値【25年12月14日 『逢坂誠二の徒然日記』8383回】
1)オールドメディアの価値
新聞やテレビなどの政治ニュースが、ほとんど読まれない、観られないという声をよく耳にします。こうした媒体は、いまや「オールドメディア」と呼ばれるようです。
実際、オールドメディアで働く記者の方々からも、自らの仕事の将来を悲観する声を聞くことがあります。
しかし私は、オールドメディア、そしてそこで取材を担う記者の存在は、今なお極めて重要だと受け止めています。
私は、報道機関やメディアは「社会の木鐸」であるべきだと考えています。
社会の出来事に警鐘を鳴らし、課題を示し、時に人々を教え導く。その役割は、今も変わっていません。
だからこそ、受け手が「読みたい」「知りたい」と思う情報だけを流すのでは不十分です。
関心の有無にかかわらず、社会のあらゆる分野に目を配り、光を当て続ける必要があります。
社会の木鐸たるメディアには、総合性が不可欠です。
さらに、社会の多様な出来事が「一覧で見える」ことも重要です。読みたい記事だけでなく、普段は関心を持たない記事が目に入ることで、読者に新たな気づきが生まれます。
一方、ネットのニュースサイトでは、関心や嗜好に応じた情報が優先的に表示される仕組みが強く、こうした偶然の出会いや総合性は弱まりがちです。
そして、もう一つ、より本質的に重要な点があります。それは「取材」です。
現在、ニュース取材の多くを実際に担っているのは、オールドメディアの記者たちです。ネット上で流通する多くのニュースも、その一次情報は、彼らの取材に支えられています。
記事がどれだけ読まれるかに左右されず、継続的かつ安定的に取材を行える体制を持っているのは、今のところオールドメディアです。
もし、こうした記者たちが現場からいなくなれば、社会の出来事を網羅的に捉えることは一気に難しくなるでしょう。
オールドメディアは、時代遅れどころか、民主主義と社会の基盤を支える重要な役割を、今も担い続けています。
その価値を、改めて正面から見つめ直す必要があると考えています。
【25年12月14日 その6686『逢坂誠二の徒然日記』8383回】
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