徒然日記
23年3月17日 その5683『逢坂誠二の徒然日記』(7380)
1)地に落ちた原子力規制
今回、国会に原発の運転期間を60年以上とする法案が提出されました。規制委員会ではこの法案に反対する委員もおり、異例の多数決となったものです。色々と調べてみると、この法案の出発点は、あの事故から5年後の2016年頃です。
2016年7月27 日の原子力規制委員会臨時会議で規制委員会の側から電力事業者に意見交換の場の設定を提案しています。それを受けて10月18日、「様々な課題について規制委員会と電事連とで意見交換できる場を設定して頂けないか」と電事連から要請があります。すると規制庁は「7月の会合で当方から提起した案件でもあり、対応について内部で検討したい」と応じました。
明けて 2017年1月18日、その要望通り規制委員会と原発事業者の意見交換会の第1回会合が開かれます。そこで事業者側から「バックフィットを適切に実施するための審査・工事等に関する停止期間は、運転期間から除外する」という運転延長の要望があります。運転延長はここが出発点のようです。
規制する側からの提案で設けられた意見交換会で、事業者が運転延長の要望を行い、それが今、具現化しようとしているのです。
規制委員会は、運転期間原則40年(最大60 年)を守るべき立場ですが、その役割をいとも簡単に放棄したように私には見えます。
その後、運転延長が決まって行くのですが、運転延長の是非を議論するというよりも、どうやって事業者に要望に沿うか、つまり運転延長の結論ありきの経過に私には見えます。昨年7月、GX 実行会議で総理から運転延長検討の指示があったように見えますが、あの時点で結論は出ているのです。だから規制庁とエネ庁の事務方は、運転延長是非の科学的議論をせずに、即、運転延長のための改正法案の議論を開始したのです。しかも規制側と推進側が、隠れて議事録も残さず国民に嘘をつきながら議論していたのです。原子力規制は地に落ちました。
さあ今日も ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.3.17===
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無理やりな原発の寿命延ばしには私も憤慨しています。さて、この度、北海道を離れ本州へ転居することになりました。函館へ来て12年目、北海道へ来て38年目となります。逢坂さんのことは、政治家として、イチョウ並木美しきかたわらの北大薬学部の先輩として尊敬し、また親しみを感じておりました。私には身内に原発推進者がいて、原発反対に自分なりの行動ができたのにせずに3.11を迎えた慚愧から、原発反対の先頭に立ち理路整然と筋を通す逢坂さんに投票してまいりました。選挙区が変わり逢坂さんに投票できなくなりますが、今後は道民としてではなく、日本国民として逢坂さんを応援していきます。共通の視聴体験として映画チェルノブイリハートを語ったときの握手は忘れません。