徒然日記
22年11月27日 その5573『逢坂誠二の徒然日記』(7270)
昨朝、帰函し、市内で活動しています。厚い雲と青空が見えるちょっと不思議な朝です。気温4度、日中も5度までしか上がりません。あと少しする雲が去って晴れとの予報です。
1)教育への投資
私がいつも言っていることですが、日本の諸々の課題解決の鍵は教育に投資することです。
私は小中高大学を含め日本の教育の質の低下を懸念しています。それを具体的に示す例として、日本の科学技術論文の世界ランクの低下が続いています。文科省の調査によれば22年前、日本の科学技術論文のランクは米英独に続き世界の4位でした。それが 12年前には7位となり、最新の調査では12位まで下がっています。
一方、中国が22年前の13位から 3位、1位と躍進しました。米英独は今もトップグループに位置しています。中米英独以外で、日本よりも上位なのは、イタリア、オーストラリア、インド、カナダ、フランス、スペイン、韓国の国々です。
日本の将来の産業競争力を考える上でもこれは極めて深刻な事態であると同時に、コロナ対応の国産ワクチンを世界に先んじて創出できないことや、 IT人材の不足など、既に今の日本にも大きな影響が出ているのです。
この背景にあるのは、日本の教育予算の少なさです。OECD加盟国のGDPに占める教育予算の平均(2018年)は 4.1%であるのに対し、日本は2.8%で最低水準です。最大はノルウェーの6.4%、日本はノルウェーの半分以下です。こうしたことによって、日本の教育には家庭所得による格差が生まれたり、研究機能の低下を心配する声が上がったりしています。
教育は国の礎です。幼児教育から高等教育まで、教育への投資を増やさなければなりません。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.11.27===
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lin.ee/DCyVX7R
こんにちは。
日本の科学技術論文数の顕著な低下は、教育への投資不足が第一ですが、
それに匹敵する問題として、理工系軽視の社会であることも重要でしょう。
工学部への進学状況を見ていますと、所謂、偏差値なるもの(これ自体に
も大きな問題を含んでいますが、今は、それはさて置き)で計ると、既に
高度成長期を終えた40年前には低下傾向がはっきりと見えていましたが、
今や、恥ずかしい位の低下です。(北大の学部移行時の割り振りを見ていれば
明らかでした。
それはなぜなのか。割が合わない人生を送る羽目に陥る可能性が高いと
いう事が誰に目にも明らかな社会となった来たからです。組織の上に立つ
ものは、碌に科学的思考、論理的思考のできな文系忖度者ばかり。技術者、
研究者はこき使われるだけ。それが目見見えれば、気の利いた者は誰も近づき
ません。その最たるものが、国家官僚の世界。
確かに、人口比で見れば、文系しかない出来ない人間7割、理系も得意で
ある人間3割の社会ですので、この現状を抜本的に変えることは難しい
ですが、しかし、教育投資を行うにも、理工系が割り食う事が無い社会を
目指すことと抱き合わせでなければ、展望は開けないでしょう。