徒然日記
22年9月18日 その5504『逢坂誠二の徒然日記』(7201)
西の空まで雲に朝焼けが広がっています。不思議な空です。
今の気温22度、日中は 26度、夏日の予報です。
今日は下弦の月です。
1)弔問外交
弔問外交について、手元の辞書では
「国王や元首などの葬儀に参列した際に諸国の要人が行う外交」と書かれています。
しかし単に要人が会って話し合う以上の可能性があるのが弔問外交です。
例えば緊張関係にある国同士では、通常の方法で会談を行うのが難しい場面があります。
そのような場合、葬儀という特別な場ならば、偶然に会うことを演出でき、
両国の緊張関係を棚上げして、面談をする可能性が生まれるのです。
弔問外交の肝は、ここにあります。
単にたくさんの国の要人と会うことが弔問外交ではないのです。
葬儀に参列する場合は、長期滞在することは少なく、
葬儀参列後、即、帰国する要人が多いのも特徴です。
たくさんの要人が来て、たくさんの会談をセットすることは、
時間的に厳しいことも多いのです。
====
1989年に実施された大喪の礼には164か国の代表が参列しました。
この際に、長年対立してきた中国とインドネシアの国交回復交渉の開始や、
当時懸案の中東和平について首脳間のやりとりがあったとされています。
弔問外交の典型的な例と言えます。
====
今回、弔問外交の貴重な機会というならば、
日本の狙い目は本来ロシア、中国などになるのではないでしょうか。
しかしプーチン大統領はいち早く参列しないことを決めました。
中国も重要なポイントですが、
日本政府は台湾も招待しましたので、
弔問外交が逆効果になる可能性もあります。
====
一方、どの国を招待するかも日本の立ち位置を明確にする重要なことです。
イギリスのエリザベス2世の国葬に関し、
英国政府はミャンマーとロシアを招待しておりません。
ミャンマーについては軍がクーデターで政権を握ったことを問題視し
ロシアはウクライナ侵攻で経済制裁中だからでしょう。
日本政府は、ミャンマー、ロシア両政府を招待しています。
こんなことをつらつら書き連ねてみて、
岸田総理の今回の国葬での弔問外交のポイント、狙い、
さらに日本の立ち位置が全く分からないものになっています。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.9.18===
逢坂誠二の公式LINEからご意見をお寄せ頂く場合は以下から登録をお願いします。
lin.ee/DCyVX7R