徒然日記
22年5月21日 その5384『逢坂誠二の徒然日記』(7081)
ここ2、3日に比較すれば雲の多い朝です。
日中は20度程度にまでしか気温が上がりません。
今日は、道連大会などで、早朝の便で札幌に向かいます。
1)怖い話
3.11の原発事故を受けて、日本の原子力発電所の規制に関する基準は新しくなりました。
いわゆる新規制基準と呼ばれるものですが、
これは原子力施設の設置や運転等の可否を判断するためのものです。
しかし、これを満たすことによって絶対的な安全性が確保できるわけではありません。
つまりこの新規制基準は、安全基準ではありません。
しかし世の中には、結構な責任ある立場の方でも、
この新規制基準のことを安全基準と呼び替えて発言される場面が散見されます。
昨日のある方の記者会見録を読んでいたら、次のくだりがありました。
「安全基準を満たした原子力発電所については、動かしていこう」
この方の過去の発言を調べると、他の場面でも安全基準と言っています。
多分、意図的に「安全基準」と言っているのかもしれません。
規制基準への合格は、一定の規制に関する基準に合格しただけであり、
安全や原発の政策としての妥当性を担保するものではありません。
稼働するかしないかは、
この規制基準以外のその他の要素も加味して、
総合的に判断されることになります。
私の考えるその他の要素とは、
*避難計画の妥当性
*原発立地及び周辺自治体の了解
*使用済み核燃料の処理見通し
*経済合理性
*環境への負荷 などです。
つまり真の安全と政策の妥当性は、規制委員会と別の場で議論しなければなりません。
しかし政府も昨日記者会見された方も、
規制基準が安全基準であるかのような印象を振り撒いて
そのことだけで稼働を進めようとしています。
これは極めて怖い話です。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.5.21===
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