徒然日記
20年11月20日 その4837『逢坂誠二 の徒然日記』(6534)
コロナ感染の勢いが止まりません。
昨日の感染者数は、全国が2,386人、北海道内が266人、
函館が14人といずれも最高を記録しています。
週末の地元活動の制限も検討しなければなりません。
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昨日に引き続き、
18日の経産委員会の質疑の様子です。
==以下、抜粋引用==
逢坂:
過酷事故に相当するような避難計画を、
2011年以前、おつくりになっていましたか。
梶山大臣:
過酷事故を前提とした避難計画というものは
できていなかったと思っております。
逢坂:
日本の原発は過酷事故が起きないことを前提に認可されている。
全ての原発で十分なしっかりした避難計画が
策定できない可能性があると思うが如何か。
梶山大臣:
避難計画につきましてはおっしゃるとおりだと思いますが、
地域で真剣に考えた避難計画があってほしい。
逢坂:
市町村防災会議で、避難計画がつくれない場合、
地域防災協議会、そこへ持ち上げて、
地元がつくれないと言っているのに、
無理やり、大丈夫ですなんということはないですよね。
梶山大臣:
そういう判断をしたときの現状のまま
大丈夫だということはありません。
何かしら手段を考えるということ。
逢坂:
何かしらの手段を考えるということは、
どんな手段を使ってでも
必ずしっかりとした避難計画をつくるという意味か。
梶山大臣:
皆さんが理解できるような対策、
避難計画をつくるということ。
逢坂:
市町村防災会議が認めない限りは、
地域協議会で確認することはないか。
梶山大臣:
市町村の防災会議でそういう結論が出た場合、
更にそれが改善できないということはない。
逢坂:
使用済MOX燃料の放射能が
人体に悪影響を及ぼさない程度まで低減する年限は。
政府参考人:
現時点で承知していない。
プルトニウムを多く含みますから放射能の減衰期間は、
(一般論として)使用済燃料よりも、
より長くなることが想定される。
逢坂:
核燃料サイクルをやることで、
トイレのないマンションと言われている、
使用済み核燃料の処理は解決するか
梶山大臣:
使用済MOX燃料の再処理は、
引き続き研究開発に取り組み、検討を進めていく。
逢坂:
核燃料サイクルにこだわるべきではないと思うが如何か。
梶山大臣:
政府の方針は、核燃料サイクルを回すということ。
==以上、抜粋引用終了==
以上のやり取りから次のようなことが分かります。
*
2011年以前、
過酷事故を前提とした避難計画を
つくっていないことを認めた
*
日本の原発は過酷事故が起きないことを前提に
認可されてていることを、しぶしぶ認めつつある雰囲気
*
そのため全ての原発でしっかりした避難計画が
策定できない可能性があることを認めつつも、
皆さんが理解できるような対策、
避難計画をつくることに力点
*
市町村防災会議で避難計画がつくれないと判断した場合、
地域防災協議会でそののまま大丈夫だということないが、
何かしら手段を考える。改善できないことはない
(つまり改善すれば何とかなるとの考えがありそう)
(また大臣は以下の答弁もされました。)
梶山大臣:
半島にあって避難道路がない、道路等については、
後からつくることも含めて、ただ、後からつくるというのは、
しっかりと避難が起こるようなときまでにつくるという意味。
(「避難がおこるようなときまでにつくる」とは、
具体的にいつなのか、確認する必要があり)
*
政府は使用済MOX燃料の放射能が
人体に悪影響を及ぼさない程度まで
低減する年限を承知していないことが明らかになった。
一方、プルトニウムを多く含むから
放射能の減衰期間は、(一般論として)使用済燃料よりも、
より長くなることが想定されると認識
*
核燃料サイクルをやることで、
使用済み核燃料の処理は解決するかには答えず、
使用済MOX燃料の再処理は、
引き続き研究開発に取り組み、検討を進め、
政府の方針は、核燃料サイクルを回すと明言
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たった25分の質疑でしたが、
今後に繋がるやり取りができました。
それにしても、
使用済MOX燃料の毒性低下期間を
認識していないのは驚きでした。
核燃料サイクルを実施すれば、
必ず使用済MOX燃料が出ます。
あるいは核燃料サイクルを中止したとしても、
プルトニウム、MOX燃料、使用済MOX燃料の
いずれかが、必ず残ります。
政府は核燃料サイクルにメリットがあると言っていますが、
どれもこれも扱いに苦慮するものばかりが残ります。
この不都合な事実を知らないのか、
無視しているのか、
核燃料サイクルのメリットだけを強調しているのは、
何とも不誠実なことです。
今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2020.11.20===