徒然日記

19年11月16日 その4467『逢坂誠二 の徒然日記』(6164)

昨日夜、札幌市内で
立憲民主党北海道連合
1周年記念パーティーを開催しました。

悪天候の中ではありましたが、
千名近い皆さんにご参加頂き
心から御礼申し上げます。

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最近、私が心配していることがあります。

それは憲法改正に関する国民投票です。

憲法改正に関して CM規制をどうするかを
確実に議論する必要がありますが、
それに加えて一回の国民投票だけで
本当に民意がはかれるのかとの懸念があります。

イギリスのEU離脱国民投票が良い例です。

投票は離脱派が残留派を上回る結果となりました。

しかしその結果を巡って、未だに議論が続いています。

結局、国民投票結果が反映されない状況になっています。

もちろん賛否が僅差だったことも
この理由なのだと思いますが、
それ以外にも理由があるように思います。

投票結果を見てから、当該課題の本質に気づいたこと。

これが混迷理由の一端ではないかと思います。

その時期の雰囲気に流され、
あまり深く考えないで投票してしまう、
そんな現実があるのではないでしょうか。

住民投票の一般的な原則は、
投票前の熟議です。

十分な情報と繰り返しの議論によって、
当該課題の本質が見えてきます。

それを前提にすれば
揺るぎのない一票を
投ずることができます。

しかしこの熟議と揺るぎのない投票は
理念としては理解できても、
そうした条件を作り出すことは
現実に簡単ではありません。

熟議をするための動機づけがなければ、
雰囲気だけで判断してしまう恐れがあります。

憲法改正の国民投票において
投票結果が民意ではなかった
などの事態が起きては大変です。

これを避けるために、
2回投票することも
検討すべきではないかと思います。

1回目を予備投票として実施し、
その結果を踏まえて2回目投票を行うのです。

1回目と2回目の投票結果が一致すれば、
結果どおりの判断を採用するのは当然です。

1回目と2回目の結果が異なる場合は、
3回目の投票を行い、
その結果を持って最終結果とするのです。

国民投票結果を国民が確実に受け止めるためには、
それぐらいの慎重さが必要ではないかと思っています。

憲法改正とは、それほど重たいものだと思います。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2019.11.16===

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. >憲法改正の国民投票において
    投票結果が民意ではなかった
    などの事態が起きては大変です。

    英国在住作家のブレイディみかこさんが、EU 離脱に投票した知人が国民投票の結果を見て「どうしよう!離脱になってしまった,こんなはずじゃなかった」と言った、というようなことを書いていました。
    有権者の関心が低い中、憲法についての議論を深めるのは難しいですし、現状のまま国民投票に突入することはとても危険だという逢坂さんの指摘に深く頷きました。

    >憲法改正とは、それほど重たいものだと思います。

    安倍政権下で、憲法がとても軽いものとして扱われているような気がします。

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