徒然日記
19年7月25日 その4353『逢坂誠二 の徒然日記』(6050)
今日は朝一番の便で帰函し、
地元回りをします。
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昨日朝、地元函館の市長さん,
議長さんらが上京され、
国費関連事業の要望に来られました。
継続事業が中心ですが、
廃棄物処理施設の更新は大型事業です。
この処理方式、さらに整備方式など、
見定めるべき論点は多々あります。
そして当然、財源が極めて大事になります。
これらにどう対処すべきか、
私の役割を確実に果たしたいと思います。
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昨夜、BSのテレビ番組に出演しました。
テーマはアベノミクスのミクスです。
与党の方は、
有効求人倍率の高さ、
若者の就職内定率、
中小企業の倒産件数の少なさなどを、
アベノミクスの実績として誇るが、
私はそれは違うと見ています。
雇用環境が改善している理由は、
少子化による新規学卒者の減少、
団塊の世代の最終退職などによって
労働市場が極端な人手不足になっており、
けっしてアベノミクスの結果ではありません。
倒産件数が少ないのは事実だが、
企業の休廃業、解散件数は過去最多、
安倍政権で7割も増えているのです。
倒産する前に企業が
無くなっているこれが現実です。
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この6年あまりで非正規雇用が300万人以上増え、
今は働く方の5人に2 人程度が非正規です。
年収200万円未満のワーキングプアー層が1100万人もいます。
賃金は、2012年から3.6 %も減少しました。
世帯の消費はこれも1割近く低下しました。
こうした中、高齢者の生活保護世帯は、
過去最高の89.5万世帯にものぼるのです。
これがアベノミクス6年間の現実です。
与党の方は、主に雇用のことを言うが、
国民の生活の実態は相当に痛んでいる、
なぜこの現実を見ようとしないのか不思議でなりません。
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アベノミクスにはもう一つ大きな問題があります。
その手法です。
アベノミクスの手法によって、
日銀や地銀、あるいは株式市場などが
極めて不健全な状態になっています。
異次元の金融緩和と称して、
日銀が日本国債を400兆円以上購入、
日銀保有のETF
(株価指数連動型上場投資信託)の時価は30兆円あまりに。
国民の年金資金で45兆円あまり株を購入。
こんな不健全の状態の中で、
デフレからインフレになれば、
金利が上がり市場株価が下落しますが、
これに安倍政権はどう対応するというのでしょうか。
昨日の番組でもこの危機的状態を指摘しました。
アベノミクスは、
相当な荒療治によって、
一応外見は保っているが、
内実はボロボロ、これが現実です。
しかもその荒療治を止めた途端に、
日本経済が大混乱に陥る可能性を孕む、
極めて危ういものになっているのです。
さあ今日もブレずに曲げずに、
確実に前進します。
==2019.7.25==