徒然日記
19年4月30日 その4267『逢坂誠二 の徒然日記』(5964)
平成最後の日を迎えた。
昭和34年(1959)に私は生まれた。
その30年後、
昭和64年(1989)に元号が平成に変わった。
そしてさらにその30年後、
平成31年(2019 )に、元号が令和に変わる。
私を含む昭和34年生まれは、
昭和を30年間、平成を30年間、過ごしたことになる。
単なる偶然だが、感慨深い。
====
昭和も平成もどちらも同じ30年だが、
両方の30年の時代の変化は全く違う。
昭和最後の30年は、高度経済成長をはじめ、
私たちの生活が大きく変化した。
それに比べると平成の30年は、
表面上は極めて変化の少ない時代に見える。
日本に限っていえば、戦争もなかったし、
おとなしい時代だったといえるのかもしれない。
しかし今、冷静に平成を眺めると、
無策の時代だったともいえる。
厚生労働省の毎月勤労統計によれば、
労働者の賃金は、平成元年の35.71万円に比較し、
平成30年は31.70万円と下落した。
国土交通省の建築着工統計調査によれば、
住宅着工件数も166万戸から94万戸とこれも減少だ。
国と地方の借金残高は、254兆円が
今年10月には1105 兆円になる見込みだ。
この30年で約4.4倍になった。
IMFによれば、
ドル換算した国民一人当りのGDPは、
平成元年、日本はG7中でトップだったが、現在は6位だ。
もちろん為替レートの影響が大きいが、
国際比較で日本の順位が下がっているのは事実だ。
====
特に少子高齢、人口減少には何の対策も
講ずることのできなかった時代だった。
あえて次の時代に備えるために厳しく言えば、
平成の30年は日本のあり方が内部から蝕まれた時代だった。
特に少子高齢と人口減少は大問題だ。
少子化を防ぐため対策を講ずることは必然だが、
どんなに対策を講じても少子高齢状態と人口減少は、
今後、30年以上は続く。
こうした現実を目の当たりにして、
それにどう対応すべきか。
相当大きな思考の枠組み(パラダイム)の
転換(シフト)が迫られるのが令和だ。
残された人生、そのために
全精力を傾けなければならない。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
==2019.4.30==
皆様のコメントを受け付けております。
-
-
改元、来年のオリンピック、万博と「祭り」が続きますが、それが終わった頃に何が起きるのか、ちょっと心配です。
>残された人生、そのために
全精力を傾けなければならない。力強い言葉です。あらためて逢坂さんには国政でやりたいことがあるのだ、と感じました。
子供達が生きていく令和は、日本にとって下り坂の時代となりそうですが、彼らの幸せのためにも、なんとか踏み留まって欲しいと思っています。 -
あと30年、生きていて下さい。
あと30年、徒然日記が続きますように…
>こうした現実を目の当たりにして、
>それにどう対応すべきか。
>
>相当大きな思考の枠組み(パラダイム)の
>転換(シフト)が迫られるのが令和だ。
前例踏襲型の政策が「この道しかない」なら、どれだけ「あの道だってあるじゃないか」というのを示せるか、その価値の共有が可能な形で提示していくしかないと思います。