徒然日記
6月13日 その3581『逢坂誠二の徒然日記』(5278)
都内の朝、音を立てて強い雨が降っている。
今朝は朝の散歩に出たいと思ったが、
当面、激しい雨が止む見込みはなさそうだ。
1)原子力特別委員会
昨日、衆院原子力問題調査特別委員会が開かれた。
今回、この特別委員会に
アドバイザリボード(助言機関)が新設された。
この設置は国会事故調会から提言を受けていた。
しかし今まで、与党の反対によって設置できなかった。
今回、震災から6年が経過して、やっとの設置だ。
昨日は、今回就任した7名の委員の内の4名が出席し、
意見を伺った後、各委員が質疑を行なった。
福島原発の国会事故調査委員会で
委員長を務めた黒川清 政策研究大学院大名誉教授が、
安倍政権の原発再稼働を痛烈に批判した。
==昨日の主な発言==
(原発の再稼働や輸出に対し)
人口が減るにも関わらず、本当に大丈夫なのか
というのが世界の識者の懸念だ。
(原発の再稼働を念頭に)津波が来たらどうするのか。
道が動かなかったらどうレスキューに行くのか。
(安倍総理が「世界最高水準」と胸を張る
新規制基準に適合すれば再稼働可能に関し)
そんなレトリックはない。
いつの間にか(規制庁の)上の方は
みんな経済産業省の出身者になってしまった。
ノーリターン・ルールを守ることが一番大事だ。
立法府が行政府に任せないでしっかりやらないと、
世界から日本は一体何をやっているのかと言われる。
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昨日は、IAEAの避難ルールを
日本が守っていないことも明言された。
こうした貴重な指摘があったが、
報道が極めて少ないのが残念だ。
議事録が出た段階で
助言者の発言を整理したいと思う。
2)加計学園問題
加計学園疑惑に関する文書について、
文科大臣は調査すると明言したが、
未だにその結果が報告されない。
特にメールに関しては、
関係者が特定されているにも関わらず、
メールの存否すら明らかにする気は無いようだ。
結局は、天下り調査のときと同じように、
やるやると言いながら、
時間の引き伸ばしをするのだろうか。
これではヤルヤル詐欺だ。
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昨年11月、急なスピードで
国家戦略特区による獣医学部の新設方針が決まった。
この段階でまだどこに設置するかは決まっていない。
ところがこの昨年11月までに、
内閣府が今治市と公式な会議とは別に少なくとも13回、
特区に関し協議していたことが判明した。
さらに内閣府の現地視察もあった。
一方、今治と同じく獣医学部新設を要望した京都府とは、
同時期の協議回数は4回だったという。
なぜこれほどまでに対応の差があるのか。
国が加計学園を前提に、
獣医学部設置準備を進めていた疑いを
拭い去ることはできない。
今日の参院法務委員会で、
与党は、共謀罪の採決をしないことを確約せずに
委員会の開催を委員長が強行的に決めた。
衆議院と同様の手口だ。
本日午後、採決を強行する可能性があるが、
何とかして阻止しなければならない。
さあ今日も、確実に前進します。
== 2017.6.13 ==