徒然日記

5月22日 その3559『逢坂誠二の徒然日記』(5256)

先週の共謀罪法案の強行採決以来、
強い疲労感におそわれている。

今回の審議は安保法制以上に強権的なものだった。

二度を除き委員会開催は職権、政府参考人も職権、
総理入り、外務大臣入り日程も事前相談なし。

さらに与党の危機感の欠如。

2006年の審議は、
自公にも法案に対する大いなる懸念を持っていた。

閣法にも関わらず、与党が修正試案を明らかにして、
わざわざ議事録に添付させた。

その内容は、対象犯罪を120余に減らすこと、
人権配慮規定を設ける、自首規定を削除する等。

今回の閣法は、このレベルにも達していない。

今の与党議員の皆さんは、
そうした過去を振り返る余裕もなく、
単に閣法をベルトコンベアに乗せて、
右から左へ送る作業に執着したのみ。

立法府のチェック機能を放棄したようなもの。

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官僚の忖度は本当に凄い。

私が政府にいた2009年からの二年間でも、
面白いことがあった。

私が何度か国会で答弁を繰り返すと、
官僚が作成する想定答弁が、
私の言葉に似てきたり、
過去の私の答弁をなぞるものになったりと、
実に忠実に忖度はしてくれる。

これには私も驚きだった。

でもこうされると、
議員の側は徐々に気分が良くなるのかもしれない。

私は、気分が悪くなったが。

逆に官僚の皆さんには、
私の考えや思考とは違った答弁がないか、
そんなことを良く確認したものだ。

忖度文化は、チェック機能を大幅に低下させる。

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共謀罪で、一般の方々は、
捜査や嫌疑の対象にはならない。

告発されたさいの、調査の対象にもならない。

昭恵夫人は私人。

なぜこんな馬鹿な答弁をするのでしょうか。

でもこの両者に共通するものがある。

どちらも総理の立場を守るために、
真実を否定したということです。

その真実の否定によって、
逆に五人の公費秘書や公務出張との
整合性がとれなくなった。

安倍内閣は、
そんなことは御構いなしの暴走列車。

一般の方々が嫌疑の対象にもならないとした結果、
将来、捜査の現場はどうなるのか。

共謀罪の嫌疑で一般の方々を調査する際は、
共謀罪ではない別の嫌疑があって
調べたと強弁するのか。

安倍内閣の事実、真実の捻じ曲げによって、
世の中は正常さを失いつつある。

さあ今日も、確実に前進します。
== 2017.5.22 ==

  
  

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